クリスチャン・ハンセン (企業)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クリスチャン・ハンセン (企業)の意味・解説 

クリスチャン・ハンセン (企業)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 06:07 UTC 版)

クリスチャン・ハンセン・ホールディング
Chr. Hansen Holding A/S
種類 株式会社
本社所在地  デンマーク
2970
Boege Alle 10-12, Hoersholm
設立 1874年 (150年前) (1874)
業種 バイオテクノロジー
事業内容 食品添加物
代表者 マウリシオ・グラバー(CEO
外部リンク コーポレートサイト(英語)
テンプレートを表示

クリスチャン・ハンセンデンマーク語: Chr. Hansen Holding A/S)は、デンマーク首都地域のヘルスホルム(Hørsholm)に本拠を置き、世界30カ国以上に拠点を持つバイオテクノロジー企業[1]乳酸菌ビフィズス菌など、食品添加物に使用される培養プロバイオティクスの分野に強みを持つ。

沿革

1874年、大学で化学を専攻していたChristian Ditlev Ammentorp Hansenによりコペンハーゲンに設立された研究所「Chr. Hansen’s Teknisk-Kemiske Laboratorium」を起源とする[2]チーズの生産に用いられるレンネットの提供により、研究所は設立後わずか数年でヨーロッパ各国で有名となり、1878年にはアメリカ合衆国ニューヨーク州に研究所が設けられ、デザート菓子「ジャンケット」の生産で成功をおさめた[2]1916年に創設者のChristian Ditlev Ammentorp Hansenが死去すると、研究所は故人の遺志で合同会社となり、第一次世界大戦世界恐慌は経営に打撃となったが、1934年にジャンケットの新製品を発表し再び軌道に乗り、第二次世界大戦中にカナダに拠点が拡大した[2]

創立100周年を迎えた頃から、それまでのチーズ用レンネット中心から、多様な食分野に関わるバイオテクノロジー企業へと変貌、1978年にアメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーにプロバイオティクス研究拠点を設立、1979年に株式上場企業となり、同年細菌培養研究拠点を設立、また天然色素の研究をスタート、1984年に開発したビフィズス菌Bb-12は、日本のメーカーを含むヨーグルトの生産に世界的なインパクトをもたらし、その後も1989年に飼料用の微生物製剤BioPlus 2Bやペットフード用NU-TRISH、1996年にレンネット粉末のカイマックスなど新開発が続いた[2]

2000年代に入り、従来のデンマークやアメリカ合衆国に加え、中国インドなどアジア地域に拠点が拡大、2005年にフランスの投資ファンドPAI partnersがクリスチャン・ハンセンを買収するが[3]2010年に株式を再上場[4]2012年ノボノルディスクノボザイムズの持株会社であるNovo A/Sが、株式の4分の1を取得し大株主となった[5]2020年6月、アメリカ・ウィスコンシン州に本拠を置く同業のUASラボラトリーズの買収を発表[6]、9月、着色料事業のスウェーデンの投資会社EQTへの売却を発表した[7]2024年1月、ノボザイムズと経営統合を実施し、新会社ノボネシス(Novonesis)の傘下となった[8]

日本におけるクリスチャン・ハンセン

日本法人「クリスチャン・ハンセン・ジャパン株式会社(Chr. Hansen Japan Co., Ltd.)」は、本社を東京都港区に置く[1]2020年帝人と日本国内における健康食品用途および育児用調製粉乳用途へのプロバイオティクス原料の販売代理店契約を締結した[9]

出典

  1. ^ a b Contact” (英語). Chr. Hansen Holding A/S. 2018年9月18日閲覧。
  2. ^ a b c d History” (英語). Chr. Hansen Holding A/S. 2018年9月18日閲覧。
  3. ^ PAI buy Chr Hansen” (英語). Food Navigator USA.com (2005年5月1日). 2018年9月18日閲覧。
  4. ^ Chr. Hansen prices IPO at 90 crowns; demand strong” (英語). ロイター (2010年6月3日). 2018年9月18日閲覧。
  5. ^ Chr Hansen main owner completes sale to Novo fund” (英語). ロイター (2012年3月19日). 2018年9月18日閲覧。
  6. ^ Chr. Hansen Holding A/S acquires UAS Laboratories LLC” (英語). Globe Newswire (2020年6月9日). 2020年6月11日閲覧。
  7. ^ Chr. Hansen to sell its Natural Colors business to EQT” (英語). EQT (2020年9月26日). 2020年9月29日閲覧。
  8. ^ The combination of Novozymes and Chr. Hansen is now successfully completed, creating Novonesis – a leading global biosolutions partner” (英語). ノボザイムズ (2024年1月29日). 2024年3月20日閲覧。
  9. ^ プロバイオティクス素材の販売を開始”. 帝人 (2020年1月9日). 2020年6月11日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  クリスチャン・ハンセン (企業)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クリスチャン・ハンセン (企業)」の関連用語

クリスチャン・ハンセン (企業)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クリスチャン・ハンセン (企業)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクリスチャン・ハンセン (企業) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS