クラヴサンのためのプレリュード・ノン・ムジュレとは? わかりやすく解説

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クラヴサンのためのプレリュード・ノン・ムジュレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 23:31 UTC 版)

プレリュード・ノン・ムジュレ」の記事における「クラヴサンのためのプレリュード・ノン・ムジュレ」の解説

クラヴサンのためのプレリュード・ノン・ムジュレは、1650年頃に登場したクラヴサンにこのジャンル取り入れた最初作曲家は、通常ルイ・クープランであると見なされている。ルイ・クープランプレリュード手稿譜でのみで伝えられており、それらは一連のスラーのついた全音符のみによって記譜されている。スラー持続されるべき音や、音符まとまり示し、また和声交代示している。彼のプレリュード幾つか中間部分フーガ挿入されるが、その部分通常の定量的記譜法書かれているニコラ・ルベーグは自らの《クラヴサン曲集 Les pièces de clavessin 》 (1677年) の序文プレリュード明瞭に記譜することの難しさ述べ記譜法改良試みている。ルベーグプレリュード記譜付点音符を含む全音符から16分音符までの通常の音価音符用いた小節線は無いが、しばしば斜めに引かれ縦線用いられており、これは和声交代示している。 ジャン=アンリ・ダングルベールは、自筆譜ではルイ・クープラン同様に全音符のみでプレリュード記譜しているが、出版譜では、ルベーグほど厳密ではないものの、幾つかの音符使い分けており、和声的箇所全音符用い旋律的な箇所に短い音価音符用いることで視認性良くしている。このような記譜法一般的に見られエリザベト・ジャケ=ド=ラ=ゲールルイ=ニコラ・クレランボールイ・マルシャンジャン=フィリップ・ラモーらが同様の方式プレリュード・ノン・ムジュレ書いている。 18世紀に入ると、こうした謎めいた記譜法によるプレリュード・ノン・ムジュレ衰退していった。最後期の例としては1777年クロード=ベニーニュ・バルバトルによる作品がある。 フランソワ・クープランの《クラヴサン奏法論 L'Art de toucher le Clavecin 》 (1717年) に含まれる8つプレリュードは、教育的な意図から定量化して記譜されているが、即興的な趣を保つために、「ムジュレ(拍節をはっきり)」と指定していないところではリズム柔軟性もたせるよう指示されている。

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