クライアントとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/05 02:19 UTC 版)
「タレント・エージェント」の記事における「クライアントとの関係」の解説
俳優が映画賞などを受賞したとき授賞式で今まで感謝した人として名前をあげられる事がある。個人がエージェント、広報、マネージャーから弁護士といったブレインを選び、個々に契約を結ぶのが一般的であるアメリカのマネジメントの特徴を表している例といえる。 エージェントがどんなに有能でもクライアントの理解が得られず、成功出来ない場合もある。例えばジェニファー・ロペスは映画「ジーリ」が商業的に失敗した後、CAAからエンデヴァーにエージェントを替えた。これは失敗をエージェントの責任にする典型的な例である。また、無理難題を突きつける俳優も多く、例えばシルベスター・スタローンは「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」のMr.フリーズ役を熱望していたが、アーノルド・シュワルツェネッガーに同役が決定した事を知ると即刻エージェントを解雇した。 失言でエージェントを代える事もある。サラ・ミシェル・ゲラーは所属するWMAの社長が「ザ・ニューヨーカー」のインタビューで「『THE JUON/呪怨』に出演する前は無に等しい存在だった」と発言した事を知り激怒した彼女はWMAを去った。 クライアントは知名度が上がってくると、それまで所属していた無名エージェントから大手エージェントにエージェントを替える。キャリアを築くにあたってきっかけを与えてくれたエージェントから離れるのは恩知らずだとも思われるが、業界におけるコネの強さやエージェント主導の映画の増加など無名エージェントを離れた方が利点も多く、生き馬の目を抜くハリウッドではモラルや忠誠心は必ずしも美徳とされない。
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