クライアントアーキテクチャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/31 02:26 UTC 版)
「Microsoft Mail」の記事における「クライアントアーキテクチャ」の解説
メッセージのクライアント処理は、製品の存続期間を通じて一貫性がなかった。 MS-DOS、ダイヤルアップ、およびMac OSのクライアントは、サーバにメッセージを保存した。 一方、Windows、OS/2クライアントは、ローカルファイル(.MMF)にメッセージをダウンロードした。この.MMFストレージはファイルサーバ上に配置できるが、さまざまなファイルロックの問題により、ユーザーは一度に1台のPCからしかメールにログインできなかった。 さらに、複数のクライアントアーキテクチャ間でMS Mailを使用して作成された異なるデータ保存方式には、さまざまな問題があった。受信トレイは同期できたが、他のフォルダは同期できなかった。つまり、2つのクライアントアーキテクチャ間でアクセスできるのは受信トレイメッセージのみであった。 MMFストレージにアクセスできるMacOSクライアントの開発は、バージョン3.0が出荷される前に放棄されたが、バグがあったにせよ内部的に動作していたバージョンは存在していた。 WindowsおよびOS/2クライアントは、MAPI 0と呼ばれる初期バージョンのMAPIを中心に構築されており、理論的には、MAPI DLLを適切なシステムの完全準拠DLLに置き換えることで、クライアントが任意のサーバと通信できるようにすることができる。 Microsoft Mail 3.xサーバ製品とは異なり、クライアントはBcc:機能をサポートすることができた。この機能は、サーバアーキテクチャの制限により、PCネットワークユーザー向けのMicrosoft Mailには公開されなかったが、非公開仕様としてMAPI.DLLには実装され、特定のクライアントがXenixベースのメールトランスポートシステムとこの機能を使って通信できるようになった。 Microsoft MailについてのMicrosoft Pressの本の初版は、すぐに回収されたが、そこではXenixバックエンドからのスクリーンショットを誤って使用し、クライアントのこの隠された機能が明らかになっていた。
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