クオータ制を採用している国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 05:14 UTC 版)
「クオータ制」の記事における「クオータ制を採用している国」の解説
※2006年8月時点 議員候補などのクオータ制を政党が綱領にしている国:73か国163政党 国会議員のクオータ制を憲法で定めている国:14か国(準備中3か国) 国会議員のクオータ制を選挙法で定めている国:38か国(準備中3か国) 地方議会議員のクオータ制を憲法・法律で定めている国:30か国 があり、国・地方議会議員へのクオータ制を憲法、選挙法、政党の何れか、または重複して実施している国は98か国ある。 北欧など民主主義の先進国では、1970年代から各政党が次々と綱領に取り入れて、選挙候補者などで実施している。軍隊を持たない国として有名なコスタリカは、地方議会へのクオータ制を法で定めているだけだが、国会の38.6%が女性議員になっている。48.8%と世界一の女性国会議員割合になったルワンダのように、殺戮の動乱後に国連などの指導で、クオータ制を憲法に組み込む国もある。 欧州諸国の中で女性の政治参画が遅れているフランスでは2000年、パリテ(「完全なる平等」を意味する)法を作り、国・地方議会で女性議員が増加中である。法施行後の2001年の統一地方選挙では、22%だった女性議員割合が47.5%に一挙に増えた。2002年の国政選挙では、地方議会とは選挙制度の仕組みの違いもあり12.2%とあまり増えていない。しかし、2007年の選挙では、18.3%と効果が上がりだしている。また、同年に実施された大統領選挙後の内閣は男女半数で構成されている。 フランスがパリテを作ったのは、ベルリンの壁が崩れ(1989年)、民主主義とは何かを問うところから始まった。直接的な引き金は、国連による政界などへの女性進出調査(GEM指数)の順位がEUの中でギリシャ以下になったことだという。ちなみに1997年のGEMでフランスは41位と日本の34位以下になっていた。
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