キヨハラソフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 10:48 UTC 版)
ヴェスト・ポケット・コダックのレンズを流用した「ベス単フード外し」という手法で得られる軟焦点レンズを簡単に使用できるよう市販化されたもの。ベス単が次第に減って入手が困難になりつつあることについて桜井栄一がカメラレビュー編集長の河原茂艸に「どこかでこんなレンズを作ってくれるところはないかなあ」と話していたところ、清原光学の社長が製作を申し出てプロジェクトが発足した。桜井の指導の下で綿密に光学ガラス調査から行なって清原が製作した試作品が桜井に提供され、ベス単フード外しの季刊写真誌『光大』1986年4月号に「VR70R試作完成」という見出しで発表された。関連企業の清原光学研究所が製造し、コプティックが販売していた。 以下は24×36mm(ライカ)判用。 VK50R(1987年発売) - 50mmF4.5。1群2枚+保護ガラス1枚。最短撮影距離0.5m。アタッチメントはφ40.5mmねじ込み。VK70Rでは風景写真を撮影するには少し望遠過ぎるということで追加された製品。レンズカーブの修正だけでは球面収差の関係で広角化できず、レンズ設計では日本の第一人者と言われる人に設計を依頼した。秋谷方の印象では素朴なVK70Rに対し洗練された描写をするという。マウント固定式でペンタックスK、オリンパスOM、キヤノンFD、キヤノンEOS、ニコンF、ミノルタMD、ミノルタ/ソニーα、コンタックスRTS、M42、コニカ、ライカR、リコーがあった。ただしEOSマウントやαマウントの製品もオートフォーカスはできない。 VK70R(1986年発売) - 70mmF5。1群2枚。最短撮影距離0.6m。アタッチメントはφ49mmねじ込み。オリジナルの構成をできるだけそのまま踏襲したが、一部製造できない硝材については似た特性の硝材に変更されている。当初はマウント交換式でペンタックスK、オリンパスOM、キヤノンFD、ニコンF、ミノルタMD、ミノルタ/ソニーα、コンタックスRTSがあった。後にマウント固定式となり、ペンタックスK、オリンパスOM、キヤノンFD、キヤノンEOS、ニコンF、ミノルタMD、ミノルタ/ソニーα、コンタックスRTS、M42、コニカ、ライカR、リコーがあった。ただしEOSマウントやαマウントの製品もオートフォーカスはできない。 以下は中判用。 VK105L - 105mmF4。1群2枚。最短撮影距離約1m。アタッチメントはφ58mmねじ込み。ペンタックス6×7マウント、マミヤ645マウントがあった。 VK70R645 - 70mmF5。1群2枚。最短撮影距離0.5m。アタッチメントはφ58mmねじ込み。ペンタックス645マウント。
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