キャリア最後の挑戦・デ・ラ・ホーヤ戦
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「ルイス・ラモン・カンパス」の記事における「キャリア最後の挑戦・デ・ラ・ホーヤ戦」の解説
2003年5月3日、マンダレイ・ベイ・イベント・センターでWBA・WBC世界スーパーウェルター級スーパー王者オスカー・デ・ラ・ホーヤと対戦。初回にデ・ラ・ホーヤのコンビネーションが当たると(ボディアッパーから右ストレート)、完全にペースを掴まれ3回にマウスピースを3回吐き出すなど回復行為に努めるもののコンビネーションをまともに浴び得意な接近戦に持ち込むことは出来なかった(この時にボディアッパーを浴びたことにより接近戦の強さは完全に潜んでしまう結果になった)。カンパスがトリニダードからダウンを奪ったショート左アッパー、マルケスとオルテガの視界(マルケスは右目、オルテガは両目)を塞ぎバーンズをドクターストップに追い込んだ右ショートフックとショートコンビネーションはIBF王者時代の鋭さを完全に失っていた。デ・ラ・ホーヤのアウトボクシングとパワフルなコンビネーションに支配され、5回終了間際にはまともにコンビネーションを浴びストップ寸前まで追い詰められた。6回にはコンビネーションを浴びながらも懸命にショートアッパーで反撃したが、マウスピースを吐き出して(この試合4回目)遅延行為で減点されるなどデ・ラ・ホーヤペースとなった。7回には5回目のマウスピースを吐き出し、コンビネーションを浴びてカンパスの顔面の腫れのひどさを見たセコンド(トレーナーのロミオ・カラッティー・シニアとジュニア)がレフェリーにストップを要請。7回2分54秒TKO負けを喫しIBFに続く王座獲得に失敗した。ちなみに総パンチ数はデ・ラ・ホーヤが498発放って264発当てたのに対し(的中率は53%)カンパスはデ・ラ・ホーヤより150発少ない348発放って75発(的中率は22%)の少ない当て数で完全に精彩を欠いた。カンパスはこの試合がキャリア最後の世界タイトル挑戦となった。「ナイト・オブ・チャンピオンズ」のメインイベントとして開催し、デ・ラ・ホーヤの試合を放送したHBOのペイ・パー・ビュー売り上げは35万件だった(総計購入額は175,000ドル、販売価格は50ドル)。サントスとの対戦での復帰戦でまたもスーパーミドル級のウェイトで戦っており、前日計量をまたもリミットアンダーでクリアした事で無理をして落としている感があった(デ・ラ・ホーヤはきっちりウェイトリミットでクリアした)。
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