キア・レイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/08 15:28 UTC 版)
キア・レイ | |
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概要 | |
製造国 | ![]() |
販売期間 | 2011年- |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドアトールワゴン[1] |
エンジン位置 | フロント[1] |
駆動方式 | 前輪駆動[1] |
パワートレイン | |
エンジン | 1.0L、1.0Lバイフューエル、1.0Lターボ |
モーター | 50kW(EV) |
最高出力 | 1.0 TCI: 79 kW (107 PS) / 6,000 rpm[1] |
最大トルク | 1.0 TCI: 137 N・m / 1,600 - 3,500 rpm[1] |
変速機 | 4速AT CVT[1] |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,520mm |
全長 | 3,595mm |
全幅 | 1,595mm |
全高 | 1,700mm |
車両重量 | 1,070kg[1] |
その他 | |
タンク容量 | 38L(ガソリン) ガソリン10L、LPG44L(バイフューエル) |
レイ(Ray 、레이)は、韓国のKIAが製造・販売しているキョンチャ(韓国版軽自動車)の軽トールワゴン。韓国専売車種である。
初代 (2011年 - 2017年)
2011年11月9日、韓国にて発表。同年12月20日に発売をスタートした。
同社のコンパクトカーである2代目モーニングとプラットホームを共有し、エンジンは出力78PSの「Kappa(カッパ)1.0MPI」を搭載(ガソリンとガソリン/LPGのバイフューエルを設定)。サイズと排気量は韓国内での軽車(キョンチャ)(日本の軽自動車~リッターカークラスに相当)基準となる。
エクステリアデザインについては日本でいうところの軽自動車のトールワゴンであり[1]、助手席側に韓国車初のピラーレス構造のスライドドアを装備。起亜車のデザインアイコンである「タイガーグリル」についてはヘッドライトの一段下に設けられているため、一見グリルレスに見えるようになっている。機能性については先述のスライドドアに加えてインパネシフトとシート内蔵のシートベルト(助手席側)を採用することで乗降性と操作性、ならびに使い勝手に配慮している。また、ABSやエアバッグはもちろん、VSMやヒルアシストコントロール、カーテンシールドエアバッグ、LEDリヤコンビネーションレンズも備えることでクラスを超えた安全性をアピールしている。
グレードはガソリン、バイフューエルとも「デラックス」「デラックススペシャル」「ラグジュアリー」「プレステージ」の4種を設定。
2012年9月5日、1.0L・Kappaターボエンジン仕様を追加。出力を106PSまで上げると同時に、燃費をNA比約9%UPとなる18.6Km/Lまで向上させている。
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フロント
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リア
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インテリア
EV
12月22日、電気自動車「Ray EV」を発表[2]。レイをベースに50kWのモーターと16.4kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載、一回の充電で走行可能な距離は139km、そして最高速度は130km/hを誇る。なお同車は官公庁向けに2,500台が販売される予定となっている。
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EV フロント
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EV リア
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EV インテリア
2代目(2017年 - 2022年)
2017年12月13日、マイナーチェンジし、「The new RAY」を名乗る。前後レンズおよびバンパーのデザインを一新した。
リアシートを撤去した2シーター及び1シーター仕様の商用グレード(広義の軽ボンネットバン)も存在しているが、シートバック(1シーターはドライバー右側にも)にバルクヘッドが存在しているためせっかくのBピラーレス・スライドドア車の利点である開口部の大きさがスポイルされてしまう結果となってしまっている。
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フロント
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リア
3代目(2022年 - )
2022年8月10日にデザインが公開された後、[3]9月1日に発売された。[4]最高出力76馬力(約55.9kW)、最大トルク9.7kgf・m(約95.1Nm)を発揮する。[5]
先代の外観を継承しながら、新しいデザイン要素で洗練された雰囲気を作り出している。フロント部分は「スターマップシグネチャーライティング」とすっきりとしたセンターガーニッシュ、新しいバンパーが重厚な印象を与えている。[4]
車線維持支援(LFA)などの運転支援システムを多数搭載している。また、運転席を含むすべての座席をフルフラットに折りたたむことができ、広々とした室内空間を提供する。[4]
そして、スマートフォンを通じてエンジンをかけたり、エアコンの操作などが遠隔操作できる「Kia Connect」、「Kia Pay」、「Home IoT機能」などを搭載している。[4]
EV
モーターは、最高出力64.3kW(約87PS)、最大トルク147Nmを発揮し、ガソリンモデルを大幅に上回る。[6]
The 2025 Ray
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フロント
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リア
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インテリア
名前
その他
起亜ではこの車の発売以前の2010年、シカゴ・モーターショーにてプラグインハイブリッドカーのコンセプトモデルとしてこのモデルと同じ「レイ」の名を与えている[8]が、こちらは全長4,400mmという中型車であり、名前以外に関連はない。
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フロント
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リア
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インテリア
脚注・資料
- ^ a b c d e f g h 森本太郎 編『世界の自動車オールアルバム 2020年』三栄書房、2020年8月8日、173頁。ISBN 978-4-7796-4170-1。
- ^ “860ウォンで139キロ走る韓国初の電気自動車「レイEV」”. 中央日報. (2011年12月23日) 2011年12月28日閲覧。
- ^ “2023 Kia Ray Revealed With A Second Facelift In South Korea” (英語). Motor1.com. 2025年8月8日閲覧。
- ^ a b c d 운영팀, Hmg 저널. “기아, 독창적이고 모던한 분위기의 ‘더 뉴 기아 레이’ 출시” (朝鮮語). 현대자동차그룹. 2025年8月8日閲覧。
- ^ a b ““205㎞ 달린다”…기아, ‘레이 EV’ 2735만원부터 사전계약 개시” (朝鮮語). 매일경제 (2023年8月23日). 2025年8月8日閲覧。
- ^ Team, HMG Journal Operation. “The Kia Ray EV: Your Lightweight Urban Companion” (英語). Hyundai Motor Group. 2025年8月8日閲覧。
- ^ 서재근 (2024年10月2日). “기아, 2025년형 레이 출시…“고객 선호 사양 확대 적용”” (朝鮮語). 헤럴드경제. 2025年8月8日閲覧。
- ^ “【シカゴモーターショー10】キアのプラグインHVコンセプト、ライバルは プリウス!?”. Response.. (2010年2月13日)
関連項目
外部リンク
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