カントリーパーク住宅建設問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/26 07:38 UTC 版)
「本土研究社」の記事における「カントリーパーク住宅建設問題」の解説
2017年1月18日、香港の行政長官(当時)梁振英が施政方針演説(英語版)でカントリーパーク(英語版)の外縁部にある、生態系の価値もレクリエーションの価値も低い地域を公営住宅建設に転用することを提案した。これに対し、本土研究社の構成員である陳劍青は發展局(中国語版)の局長(当時)陳茂波(中国語版)が任期中にカントリーパーク開発を「検討」しないと承諾しており、政府の研究レポートである香港2030+(中国語版)にも反するものと批判した。彼はカントリーパーク開発を一度でも始めたら、残りのカントリーパークも将棋倒し的に開発されると警告した。 また、施政方針演説では北区にある、500ヘクタールの面積を有する紅花嶺(中国語版)をカントリーパークに指定したが、陳劍青はその指定がなくても紅花嶺に生態価値があるのは明らかにもかかわらず、その周辺が開発されるのでは環境が破壊されてしまうと指摘した。 同じく本土研究社の構成員である楊夏至によると、米国の生態学者リー・M・タルボット(Lee M. Talbot)は香港のカントリーパークを指定した(1976年 - 1979年)が、タルボット氏は1965年にはすでに「カントリーパーク開発を企む輩は必ず出てくるので、政府はカントリーパークを強く保護すべきである」と指摘したという。また、カントリーパークを開発用地に変えるには長いプロセスを経たなければならず、このようなプロセスが定められた理由はカントリーパーク保護にあるという。そのため、政府がカントリーパーク外縁部の開発を検討すること自体がカントリーパークを設立した理由に反するという。
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