カルナの死
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カウラヴァの次の総司令官となったカルナにユディシュティラは非常に苦しめられ、瀕死の重症をおった。兄を心配するあまり、アルジュナはビーマに戦場を任せて一時撤退するが、カルナを倒してこなかったアルジュナを、ユディシュティラはその愛弓ガーンディーヴァに相応しくないと非難する。アルジュナはガーンディーヴァについて侮辱された場合は相手を殺すと誓っていたために剣を抜くが、クリシュナの助言により兄を乱暴に呼ぶことで精神的に殺す。ユディシュティラはこれにショックを受け、弟にそのような言動をさせた自らを恥じ、アルジュナもまた兄への罪悪感故に自殺をはかろうとするが、クリシュナの仲裁により二人は仲直りする。アルジュナはあらためてカルナを殺すことをユディシュティラに誓い、戦場へと戻る。シャリヤの操る戦車に乗ったカルナと、クリシュナの操る戦車に乗ったアルジュナは、対峙して激しく矢を打ち合う。カルナが放った必殺の蛇矢は、かつてアルジュナが焼いたカーンダヴァに住んでいたナーガの子・アシュヴァセーナだった。一度目はクリシュナが踏ん張って戦車を地面にめり込ませたことで矢はアルジュナの冠を砕くだけですんだ。二度目は、カルナが他者の力を借りてアルジュナを殺す事を拒否したために、アシュヴァセーナ自ら飛んでいったが、アルジュナは矢でそれを切り裂いた。クリシュナがめり込んだ戦車を引き抜こうとしている隙を狙って、カルナはアルジュナとクリシュナを攻撃するが、これをアルジュナは矢を打ち返して防ぐ。アルジュナの矢が突き刺さりふらついたカルナを見て、アルジュナは攻撃を躊躇するが、クリシュナに叱咤激励されてしっかり矢を番える。カルナはすぐに気力を取り戻し再び攻撃する。しかし、今度は謝って牛を殺されたバラモンの呪いにより、カルナの戦車が地面に沈みこむ。カルナはこれを動かすまでアルジュナに攻撃を辞めてくれるよう頼む。アルジュナは一度これに応じるも、クリシュナがカルナの不徳と先程の攻撃を咎め、アルジュナに矢を放つよう促す。アルジュナは祈りをこめ、マントラを吹き込んだアンジャリカ(合掌)という名の矢でカルナの首を刎ねる。(詳しくはカルナの項目参照)
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カルナの死 (57-96)
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「マハーバーラタの構成」の記事における「カルナの死 (57-96)」の解説
Dutt版はここを独立編としている。 (66-71)ユディシュティラとアルジュナのいさかい。 (86-96)アルジュナとカルナの戦い。カルナの戦車の車輪が土にめりこみ抜けず、アルジュナの矢でカルナは死んだ。
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