カラフトヒヨクソウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 12:42 UTC 版)
類似の種に、ユーラシア大陸(ヨーロッパからシベリア、サハリン)原産の帰化植物であるカラフトヒヨクソウ Veronica chamaedrys L. (1753)がある。日本では、1976年に三重県四日市港で見いだされ、北海道にも帰化している。世界では北アメリカ、オーストラリアなどにも帰化している。しばしば観賞用に栽培される。 荒れ地に生える多年草で、茎は地を這って広がり、高さは15-30cmになる。茎は細く、2列に並んだ上向きの軟毛が生える。葉は対生し、葉身は卵形から三角形で長さ1.5-3cm、幅1-2cmになり、先端は鈍いかややとがり、縁に粗い鋸歯があり、基部は切形となってやや茎を抱く。葉の表面は無毛で、裏面の葉脈上と縁に毛が生える。花期は6-8月。茎の上部の葉腋から長さ5-15cmになる総状花序を伸ばして、まばらに花をつける。萼は基部まで深く4裂し、萼裂片は線形でややとがり、長さ3-5mm、軟毛が生える。花冠は径約10mmで皿形になり、深く4裂し、淡青紫色になる。果実は蒴果となり、倒心形で平たく、長さ約4mm、幅約5mmで、萼片に包まれる。種子は多数あり、ほぼ球形になる。 ドイツ、ベルリン 2012年5月下旬 茎の上部の葉腋から総状花序を伸ばして、まばらに花をつける。 花冠は皿形になり、深く4裂し、淡青紫色になる。 茎は細く、2列に並んだ上向きの軟毛が生える。
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