カラフトヒョウモン属 Clossiana
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 15:07 UTC 版)
「ヒョウモンチョウ族」の記事における「カラフトヒョウモン属 Clossiana」の解説
カラフトヒョウモン Clossiana iphigenia (Graeser, 1888) 前翅長25mm前後で、ヒョウモンチョウに比べて横長の翅をもち、後翅裏側外縁には黒く縁取られた三角形の白色紋が並ぶ。幼虫はスミレ科のミヤマスミレを食草とする。アムール地方から朝鮮半島まで分布するが、日本では北海道だけに分布する。 ホソバヒョウモン C. thore (Hübner, 1806) 「ヒメカラフトヒョウモン」という別名もある。前翅長23mm前後。後翅裏側外縁の白色紋が不鮮明なことでカラフトヒョウモンと区別できる。シベリア北部から東部に分布し、日本では北海道だけに分布する。また、ヨーロッパにも生息地が点在する。 アサヒヒョウモン C. freija (Thunberg, 1791) 前翅長20mm前後。後翅の表側つけ根に斑紋がなく黒ずむ。また、後翅裏側は赤褐色が強く、白色紋が際立つ。幼虫はツツジ科のキバナシャクナゲなどを食草とする。北極圏周辺の寒帯域に広く分布するが、日本では北海道・大雪山系だけに分布する。和名のアサヒは大雪山系の最高峰・旭岳に由来する。日本国指定の天然記念物(1965年)、環境省レッドリスト準絶滅危惧(2000年)。
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