カジュアル・軍服関係の外套
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 20:48 UTC 版)
M-51シェルパーカ 50年代にアメリカ軍の野戦用コートとして採用された。60年代初期に流行したモッズルックで着られたフード付きコートで、ドローストリングで腰を絞ることができ、裾の後ろが割れた作りで、裾に縫い付けられた紐で腿に巻き付けられるようになっている。日本では主に「モッズコート」として知られるが、アメリカ軍では「コート」ではなく「パーカ」と呼ばれている。軍用パーカーは完全武装した兵士が装備の上から着るなので普通のコートの基準で考えると大きいそのサイズ感に特徴がある。 M-65フィールドコート 60年代にアメリカ軍の野戦用ジャケットとして採用された。マウンテン・パーカに似た機能性と堅牢性を最優先としたデザインで、オリーブグリーン色の耐水性綿素材でつくられる。アメリカ軍では「コート」に分類される。 M-65シェルパーカ M-51シェルパーカの後継として60年代にアメリカ軍の野戦用コートとして採用された。フードが取り外せるようになっている。 ダッフルコート 厚手の起毛ウール素材を使ったフード付きの腰丈コート。前開きを、角型のトグルボタンを細紐にかけて留めるのが本来のスタイルで、現在はボタン留めも見られる。北欧の漁民が着ていたものを、第二次世界大戦時に英国海軍が主に艦上用のコートとして採用し、後に一般化した。 ピーコート 水兵や船員の着る厚手ウール製の腿丈コート。ダブル打ち合わせで、風向きによって左右どちらを上前にすることもでき、手を暖めるために縦に口を切ったハンドポケットが付いているのが特徴。衿はノッチッドラペルで後ろにベンツが付いている。色はネイビーブルーが基本で、英国海軍が採用した。士官用は膝丈、民間品は腰丈が多い。 エクワックスパーカ 80年代にアメリカ軍の野戦用コートとして採用された。エクワックス(ECWCS)というレイヤリングシステムの一部で、生地には防水でありながら透湿性を合わせ持つゴアテックスが使用されている。
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