オーダーの種類(主としてスーツを念頭に)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 15:03 UTC 版)
「オーダーメイド」の記事における「オーダーの種類(主としてスーツを念頭に)」の解説
オーダーには大きく分けて、パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーがある。 パターンオーダーは、基本的なデザインが既にあり、サイズを注文者に合わせて製作するものである。方法として採寸はするが、メーカーにより誤差があるので実際のサイズ別見本スーツを試着してもらい、ボタンの種類、本切迫の数やステッチの色も指定出来る。 フルオーダーは、専用の型紙を起こして製作する。フルオーダーでは布帛を立体で身体にフィットさせる為、一般に途中で仮縫いが入る。 姿勢が反身気味の方は、タスキジワとツキジワが出るので、肩線で前身頃を長く、後身頃を短くする。 猫背屈身気味の方は、えり抜けと脇下前下りジワが出るので、肩線から前身頃を短く、後身頃を長くする。 肩線がなで肩の方は、えり抜けになるので、後ろ襟下を上に幅出しする。 怒り肩の方は、ツキジワが出るので後ろ襟下をカットする。 (えり抜けとは、後ろ襟下が下がり、シャツが少し見える事。ツキジワとは、背中に横ジワが出る事。タスキジワとは前身頃アームホールラインにシワがでる事。) イージーオーダーはフルオーダーの簡易版であり、既存の型紙をベースにしつつ注文者の猫背、鳩胸などの体型に合わせた補正を加えて製作する。 また、ス・ミズーラと呼ばれるものがある。これは以上の3者と異なり、テーラーではなく特定のブランドに依頼するもので、そのブランドが考えるクラシカルなスタイルを基本としつつ、ディティールを注文者の自由とし、注文者の体型に合わせて製作するものである。
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