オラガモチ

品種登録データベース

オラガモチ【ｵﾗｶﾞﾓﾁ】（食用作物）

	登録番号	第12961号
	登録年月日	2005年 3月 23日
	農林水産植物の種類	稲
	登録品種の名称及びその読み	オラガモチ 　よみ：ｵﾗｶﾞﾓﾁ
	品種登録の有効期限	20 年
	育成者権の消滅日
	品種登録者の名称	宮城県
	品種登録者の住所	宮城県仙台市青葉区本町三丁目８番１号
登録品種の育成をした者の氏名	永野邦明、松永和久、早坂浩志、滝澤浩幸、薄木茂樹、黒田倫子、千葉文弥、宮野法近、佐々木都彦、遠藤貴司
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は、「ヒデコモチ」に「アネコモチ」を交配して育成された固定品種であり、育成地（宮城県古川市）における成熟期は早生の晩、草型が偏穂重型、ふ先色が赤褐の水稲、糯種である。草型は偏穂重、稈長はやや長、稈の細太はやや太、剛柔はやや剛、止葉の直立の程度はやや立である。穂長は中、穂数はやや少、粒着密度は中、穂軸の抽出度はやや短、穂型は紡錘状、穎毛の有無と多少は中、穎色は黄白、ふ先色は赤褐、護穎の色は淡黄、芒の有無と多少は無である。玄米の形は中、大小及び精玄米千粒重はやや小、玄米の見かけの品質は上の中、光沢はやや良、香りは無、食味は上の下である。水稲・陸稲の別は水稲、粳・糯の別は糯、出穂期及び成熟期は早生の晩、障害型耐冷性は強、穂発芽性は中、耐倒伏性はやや強、脱粒性は難である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はＰｉ－ａ，ｉ，ｋ、穂いもちほ場抵抗性及び葉いもちほ場抵抗性はやや強、白葉枯病ほ場抵抗性は弱、しま葉枯病抵抗性品種群別は日本水稲型(+)である。蛋白質含量はやや低である。「ヒメノモチ」と比較して、ふ先色が赤褐であること、穂発芽性が難であること、いもち病抵抗性推定遺伝子型がＰｉ－ａ，ｉ，ｋであること等で、「こがねもち」と比較して、出穂期が早いこと、耐倒伏性が強いこと、いもち病抵抗性推定遺伝子型がＰｉ－ａ，ｉ，ｋであること等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は、平成４年に宮城県古川農業試験場（古川市）において、「ヒデコモチ」に「アネコモチ」を交配し、５年に雑種第４代で個体選抜を行い、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、14年に特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。