エントの言葉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 10:00 UTC 版)
木の鬚によると、エントに言葉を教えたのはエルダールである。しかしエントたち自身はエルダールが与えてくれたのは言葉を話したいという欲求だと考えた。そこから生まれたエントたちの言葉はどの言語とも似つかず、ゆったりと響く独特のもので専らエント同士の会話で用られた(但しかれら特有の固有名詞など、翻訳出来ないものについて他の種族に伝える場合はその限りではない)。エント語は膠着語で反復も多く、母音が微妙かつ多様な変化と音調や音量の違いによって成り立っていたため、他の種族には習得出来なかった。その一方でエント自身はすぐれた言語の習得力を持ち1度覚えたら忘れなかった。かれらはエルフの二つの言葉を、殊更クウェンヤを愛した。 エントの名前は生まれてからの来歴を連ねたものであり、それが自らの素性を明かす性質をもつためか、木の鬚は初めて二人のホビットに出会ったとき、名乗るのには慎重な様子を見せた。またホビット達に(「自分たちが『ホビット』と自ら称している」と言ったのを個人の名前と勘違いした上で)氏素性のわからない相手に「本当の名前」を明かすは用心が足りないとたしなめている。
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