エル・ファシル革命政府
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「銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟」の記事における「エル・ファシル革命政府」の解説
フランチェスク・ロムスキー 声 - 仲村秀生(旧) エル・ファシル独立政府(後に革命政府)の首班。医師。 バーラトの和約体制下で独立を宣言したエル・ファシルの代表。登場時40歳。自由主義や共和制の理念を守ろうとする善良な人物ではあるが、政治手腕に乏しく、合流したヤンの足を引っ張る。建前上はロムスキーら独立政府がヤン艦隊(革命軍)という軍事力を従えていることになっているが、実態はヤンが首脳と、帝国からも内部からもみなされていることにも強い不満を抱えている。 ヤンのエル・ファシル脱出行にも加わっていた同星の医師(フレデリカの母も治療を受けたことがある)。バーラトの和約によって帝国の隷属状態になった同盟を見限り、エル・ファシルの代表として独立を宣言する。本来は、これに続く他の星系が現れる目論見があったが具体的展望のない行動だったために、結局はエル・ファシル単独の独立となり窮地に立たされる。その後、行き場のないヤンを収容したことで、ヤンの知名度と軍事力で政府を確立しようとする。しかし、政治理念に拘る余りに帝国との彼我の差を考慮せず、現実案を提示するヤンに否定的な態度を見せるなど、ヤンを困らせる。 回廊の戦い後、ヤンとラインハルトの会見が決まると、あくまで革命政府の首班は自分たちであるとこれに同乗しようとする。そのため、ヤンを狙った地球教の暗殺計画に巻き込まれてしまい、死亡する。なお、後にユリアンらがヤンの遺体のみを持ち帰り、ロムスキーら政府幹部の遺体を放置して帰ってきたために、後々、ユリアンらが批判されたとある。 上記の通り、作中では一貫して政治手腕がないことを露呈させる人物であるが、ヤンを帝国に引き渡す保身案が提示された時にロックウェルの例を引き合いに出して一蹴するなど、あくまで個人としては善良であった。ヤンとロムスキーの死後、革命政府の解散時には、生き残った幹部たちが、ロムスキーが勝手に行ったことだと責任転嫁しようとしたため、ユリアンはロムスキーはあなた方に強制したのかと非難している。
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