エピクロス主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:46 UTC 版)
エピクロス(紀元前300年頃)もまた無神論の歴史において重要である。デモクリトスら原子論者の思想を継承して、彼は唯物論的哲学を支持した。彼の唯物論的哲学では、神の干渉は必要なく、偶然の法則のみによって世界が支配されている。彼は神が存在すると述べたが、神は人間の存在に関心を持たないと考えていた。エピクロス主義の目的は、神の怒りを恐れることは非合理的であるということを暴き、心の平安を達成することであった。エピクロスの思想を最も感動的に表現したものとしてはルクレティウスの『事物の本性について』(紀元前1世紀)がある。ルクレティウスは「神は存在しない」と宣言した。エピクロス主義者は死後の世界の存在も否定した。エピクロス主義者は迫害されることはなかったが、彼らの教説は論争を引き起こし、ストア派やネオプラトニズムと言った主流派の学派から厳しく攻撃された。エピクロス派の流れは細々と存続し、ローマ帝国の終焉とともに徐々に滅びて行った。
※この「エピクロス主義」の解説は、「無神論の歴史」の解説の一部です。
「エピクロス主義」を含む「無神論の歴史」の記事については、「無神論の歴史」の概要を参照ください。
エピクロス主義と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
Weblioに収録されているすべての辞書からエピクロス主義を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- エピクロス主義のページへのリンク