NiTn20【エヌアイティーエヌニジュウ】(工芸作物)
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登録番号 | 第15134号 |
登録年月日 | 2007年 3月 15日 | |
農林水産植物の種類 | さとうきび | |
登録品種の名称及びその読み | NiTn20 よみ:エヌアイティーエヌニジュウ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 杉本明、岡三徳、松岡誠、氏原邦博、寺島義文、伊禮信、境垣内岳雄、下田聡、前田秀樹、勝田義満、水本文洋 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「NiF4」に「NiF5」を交配して育成されたものであり、初期伸長性が極強で蔗茎の収量性が極多、黒穂病抵抗性が強い製糖原料向きの品種である。草型は中葉である。葉身長及び葉幅は中、葉色はやや濃、葉鞘の長さ及びろう質物は中、肥厚帯の形態は下降三角型、中高三角型、葉耳の形態は葉耳欠失上昇下降型、葉舌の形態は三日月型である。蔗茎の形態は円筒型、基本色は黄緑、複色は淡紫、ろう質物はかなり多、茎肉の色はクリーム、ずい孔率は中、気根発生節数は少、茎皮の硬度は中である。芽子の形態は広翼円型、中央に芽孔のある卵型、突出度はやや凸、大きさは大、芽翼は中、芽溝の有無はかなり浅である。根基の条数は三条、根帯の幅は中である。原料茎長は長、茎径はやや細、原料茎の均一性は良、直立性はやや湾曲である。発芽性は良、発芽の遅速性は速、萌芽性はかなり良、萌芽の遅速性は速である。分げつ性はやや強、初期伸長性は極強、地域適応性は北、中及び南である。出穂性は中、登熟性は早、梢頭部折損性はやや難である。倒伏度はやや多、脱葉性はかなり易である。収量構成型はやや茎数型、蔗茎の収量性は極多、糖分は高である。モザイク病抵抗性及び黒穂病抵抗性は強である。「NiF8」と比較して、原料茎が湾曲すること、初期伸長性が強いこと、蔗茎の収量性が多いこと等で、「Ni9」と比較して、初期伸長性が強いこと、蔗茎の収量性が多いこと、黒穂病抵抗性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成5年に農林水産省九州農業試験場(現独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、鹿児島県西之表市)において、台湾糖業研究所(台湾)が「NiF4」に「NiF5」を交配した実生の中から個体選抜、以後、栄養系選抜により育成された品種であり、7年から生産力検定試験、8年から特性検定試験及び系統適応性検定試験等を行い、17年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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