エアゲート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 07:09 UTC 版)
「レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ」の記事における「エアゲート」の解説
エアゲートは2本のパイロン1組からなる「スタート/フィニッシュゲート」「シケインゲート」「水平ゲート」(「ナイフエッジゲート」と、4本で1組の「クアドロゲート」は2010年まで使用されていた)が設定され、それぞれに異なる通過の仕方が決められている。ゲートへの接触や規定に満たない通過を行った場合、タイム加算あるいは失格のペナルティが科せられることになる。 パイロンは基部にあるファンからの送風による空気圧と紐で自立させている。上部の赤い部分は非常に薄いスピンネーカーが使われているため、機体が接触すると即座に破れ機体へダメージを与えないようになっている。パイロンの上部はファスナーによりある程度の間隔で連結されている。破れたパイロンの補修は、エアゲーター (Airgater) と呼ばれる専門のスタッフによってファスナー部分から破損部分を脱着し行われる。なおパイロン下部の白い部分はターポリン(横断幕や農業用シートに使われる丈夫な素材)が使用されているため接触すると機体が破損する危険があり、低空飛行のペナルティも厳しくなっている。 エアゲートはピーター・ベゼネイのアイディアが元になっている。 各ゲートの通過ルールは以下のとおり。 スタート / フィニッシュゲート 黒と白のチェック模様が施されている。ゲート上部50 %の高さをパイロットのヘルメットが通過。1回目通過時は水面に対し0°±10°の姿勢。また後述のとおりスタート時には制限速度が定められている。 シケインゲート 色は赤。最後のパイロンまで、ゲート上部50 %の高さを通過。 水平ゲート 色は青。パイロンの間隔は約14 m。ゲート上部50 %の高さを水面に対し0°±10°の姿勢で通過。 以下の種類のゲートは2010年シーズンまで使用されていたが、以降は廃止されている。 ナイフエッジゲート 色は赤。その名の通りナイフエッジで通過するゲート。 パイロンの間隔は約10 mで、ゲート上部50 %の高さを水面に対し90°±20°の姿勢で通過。傾ける向きも指定されている。 クアドロゲート 色は赤。パイロン4本で構成。ゲート上部50%の高さを水面に対し90°±20°の姿勢で通過。1度通過した後270°旋回して1度目と直交する形で通過する。
※この「エアゲート」の解説は、「レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ」の解説の一部です。
「エアゲート」を含む「レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ」の記事については、「レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ」の概要を参照ください。
- エアゲートのページへのリンク