ウォーターゲート事件の経過
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「ディープ・スロート (ウォーターゲート事件)」の記事における「ウォーターゲート事件の経過」の解説
ウォーターゲート事件は1972年6月17日深夜に、米大統領選挙の予備選挙のさなかに、ワシントンD.C.のウォーターゲート・ビルにあったアメリカ民主党本部に、5人の男が盗聴装置を取り付けるために侵入して逮捕されたことから始まった事件で、その後に当時のリチャード・ニクソン大統領の再選委員会の警備主任が犯行に加わっていたことが発覚した。 直後に、水面下でホワイトハウスの大統領補佐官らが、すぐに「もみ消し工作」を行い、ニクソン大統領は事件の6日後に、このもみ消し工作を承認した。当初は事件の詳細がつかめず、「三流のコソ泥事件」とされて、同年11月の大統領選挙には何ら影響せず、ニクソン大統領が再選を果たした。この間もマスメディアも事件への関心は薄く、唯一『ワシントン・ポスト』のみが事件の報道を続けていた。 しかし翌年の1973年3月に、侵入犯のマッコードが証言でニクソン再選委員会及びニクソン政権側近が関与していると暴露し、その後に数々の不正の発覚や、もみ消しを否定したニクソン大統領への疑惑が拡大して、やがて大統領執務室での会話を録音したテープの存在が明らかになった。 このテープの提出を巡る、大統領側とアメリカ合衆国議会・特別検察官側との攻防が続き、特別検察官の解任、司法長官及び次官の辞任、最後には大統領の嘘が録音テープから明らかになって、アメリカ合衆国下院で大統領弾劾の発議がされて、1974年8月9日にニクソンはアメリカ合衆国大統領の辞任に追い込まれた(ただし、下院本会議での弾劾決議が出る前にニクソンは辞職し、アメリカ合衆国上院での弾劾裁判は開始されていない)。
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