ウイルス粒子の放出とは? わかりやすく解説

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ウイルス粒子の放出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 09:53 UTC 版)

インフルエンザウイルス」の記事における「ウイルス粒子の放出」の解説

細胞外に放出され時点インフルエンザウイルス粒子は既に完成されているが、むしろ完成されているが故にそのままでは他の細胞感染することができないウイルス感染した宿主細胞表面にも、ウイルスレセプターとなる糖鎖多く出現しているため、そのままの状態では放出されウイルス直ちに元の細胞表面結合してしまい、他の細胞感染広げることができないからである。 そこで感染した細胞からウイルス粒子遊離させるために働くのがノイラミニダーゼである。ノイラミニダーゼ細胞表面糖鎖シアル酸残基部分切断する活性を持つ酵素であり、この働きによって新たに作られウイルス粒子感染した細胞から遊離するこのためノイラミニダーゼ阻害することは、インフルエンザ治療に有効であると考えられており、これを標的にした抗インフルエンザ薬開発され臨床応用されている。2005年現在ザナミビルオセルタミビルの二種類実用化された。2010年にはラピアクタイナビル世界先駆けて日本上市された。ただしノイラミニダーゼもまた変異するため、これらの薬剤対す耐性獲得したウイルス出現し始めている。特に小児の場合耐性ウイルス発生しやすく、投与され患児最大16%から検出されたという報告もある。また2008/2009シーズンH1N1(ソ連)のH274Y変異株の流行により、市中H1N1感染の99.6%はタミフル耐性であった

※この「ウイルス粒子の放出」の解説は、「インフルエンザウイルス」の解説の一部です。
「ウイルス粒子の放出」を含む「インフルエンザウイルス」の記事については、「インフルエンザウイルス」の概要を参照ください。

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