イギリス・フランスの対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 04:37 UTC 版)
「ヴェーザー演習作戦」の記事における「イギリス・フランスの対応」の解説
4月8日に、ドイツ海軍の動きを一部、検知したイギリス海軍は、艦艇を対応させるために、すでに乗船済の陸兵は下船させR4計画は中止となった。4月9日に、ノルウェーからの緊急の軍事支援要請を受け取ったものの、ノルウェー政府・軍からの具体的な要求はなく、ノルウェー政府および英仏のオスロ駐在大使は、ドイツ軍から逃れるため移動中で連絡が取れなかった。ノルウェーからは、未確認の断片的な情報が伝わるのみで、英仏政府は、どう対応するか議論が続いたが、4月11日の終わりに、まずは、第24警護旅団と第146歩兵旅団の6個大隊相当をナルヴィクへ送る事が決まった。一方、フランスの発案で、スウェーデンに連合国側で参戦するようストックホルムを訪問した英仏連合使節団は、スウェーデン当局者から、絶対中立維持の回答を受けたが、別に、ノルウェーを救うにはトロンハイムの奪還が一番効果的である、という助言を得た。4月12日には、避難していたオスロ駐在イギリス大使とも連絡が付き、ノルウェー軍司令官ルーゲが求めているのは、やはり、トロンハイムの奪還であることが明らかになった。そこで、トロンハイムの重要性が英仏側でも認識されたが、既に計画されていたナルヴィク派兵の第一陣は、4月12日にスコットランドを出港していた。4月13日に、第2次ナルヴィク海戦の結果が伝わると、ナルヴィクの奪還は容易そうに考えられたので、イギリスの戦時内閣は方針を変更して、第146歩兵旅団を、ナムソス(トロンハイムの北北東約90km)に上陸させることにした。4月14日に、第24警護旅団はナルヴィクの北西約40kmのハーシュタに上陸した。これらの陸兵は、極地での訓練や装備を欠いており、また、R4計画の中止で急遽下船させられた為、重装備を欠いていた。
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