アン・ヨンポクとは? わかりやすく解説

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安龍福

読み方:あんりゅうふく
別名:アン・ヨンポク、安竜福、アンピンシャ
英語:An Yong-bok

17世紀末に2度わたって日本訪れた釜山出身朝鮮漁民日本で、鬱陵島および「于山島」が朝鮮領土である旨の主張行った。その証言内容あるいは証言信憑性は、現代日韓両国の間にある竹島問題重要な争点となっている。

安龍福は1693年に、鬱陵島日本人捕らえられ日本連行された。当時鬱陵島では、大谷家村川家が江戸幕府公認受けて漁などを行っていたが、朝鮮では鬱陵島への立ち入り禁止されており(空島政策)、安龍福の鬱陵島における漁は不法行為であった江戸幕府は安龍福を朝鮮引き渡すとともに朝鮮側鬱陵島への出漁禁止を取るよう要請したが、この出来事きっかけとなって鬱陵島に関する領土問題起こり結果的に江戸幕府鬱陵島放棄することとなった竹島一件)。なお、この時に安龍福は、将軍から「鬱陵島于山島朝鮮領とする」旨の書契受け取ったとしているが、帰国の途、対馬藩奪われたと主張している。

1696年に、安龍福は密航により、再び日本訪れた。その目的は、鬱陵島および「于山島」の領有権の主張であったとされる。しかし、鬱陵島放棄については、その時既に江戸幕府決定しており、安龍福はそのこと知らなかった。安龍福は鳥取藩主に対して両島領有について直談判し将軍の上訴は失敗したものの、江戸幕府両島朝鮮領土であることを認めた証言している。

安龍福の証言中には明らかな虚言数多く含まれていることから、発言の信憑性は薄いと考えられている。また、将軍から書契受け取った」「鳥取藩主直談判した」などの重要な事項についても虚言疑いが強いとされている。当時釜山東莱府も、安龍福を「漂風の愚民」であり、「王朝の知る所ではない」と断じている。そもそも、安龍福の言う「于山島」が現在の竹島独島)であるとは考えられていない

しかし、安龍福は韓国では国民的英雄として広く知られており、竹島問題に関する韓国側の主張も、安龍福の証言、あるいはそれを基に製作され古地図などに依拠する点が多い。

関連サイト
韓国が知らない10の独島の虚偽 第5回 - Web竹島問題研究所島根県



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