アレス
宇宙ステーションに宇宙飛行士を運び、月や火星にまで到達可能なロケットとして開発されているのが、NASAの次世代ロケット「アレス(ARES)」です。
アレスにはアレスI(ARES I)とアレスV(ARES V)の2種類があります。共に2段式でアレスIは宇宙船オリオンを国際宇宙ステーションに運ぶロケットです。
アレスIの1段目は固体ロケットで、スペースシャトルの固体燃料ロケットSRBの5セグメント型で推進剤はポリブタジエンアクリルニトリル(PBAN)。再使用することが可能になっています。
2段目はアポロ計画で使われたエンジンを改良したJ-2X型エンジンを使っています。液体酸素と液体水素を推進剤に使っています。25t以上の重量を地球周回低軌道へ運ぶことができるロケットです。
アレスVは月や火星への飛行を可能にする運搬用の力持ちのロケットで、アメリカの次世代ロケットです。1段目は液体水素・液体酸素を推進剤に使うRS-68エンジン5基を使い、両脇には延長型の固体ロケット2本がついています。
2段目はアレス1と同じJ-2型エンジンを使います。地球周回低軌道に約130t、月までなら65tの重量を運ぶことが可能なロケットです。
月への打ち上げはアレスVロケットで月探査船をオリオンと別に打ち上げ、地球軌道でドッキングし月に向かう予定です。
「アレス」には火星の意味があり、このロケットが最終的に火星をめざしていることを示しています。また「アレスI」「アレスV」という呼び方はアポロ計画の「サターンI」と「サターンV」にちなんだものです。
「アレスI」は2014年の打ち上げをめざして開発が進められています。
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