アルコRS-2形ディーゼル機関車とは? わかりやすく解説

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アルコRS-2形ディーゼル機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/19 14:21 UTC 版)

アルコRS-2
基本情報
製造所 アメリカン・ロコモティブ
モントリオール・ロコモティブ・ワークス
製造年 1946年 - 1950年
製造数 383両
主要諸元
軸配置 B-B
軌間 1,435 mm
長さ 17 m
3.05 m
高さ 4.39 m
機関車重量 112.3 t
燃料搭載量 3,800 L
動力伝達方式 電気式
機関 ALCO 244型 1基
発電機 直流発電機
主電動機 直流駆動用電動機
最高速度 105 km/h
出力 1,500馬力 (1,100 kW) - 1,600馬力 (1,200 kW)
引張力 179.82 kN
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アルコRS-2は、車軸配置B-Bの、ロード・スイッチャータイプの電気式ディーゼル機関車である。製造期間は1946年10月から1950年2月にかけて、アメリカン・ロコモティブ(アルコ)で366両、カナダの子会社であるモントリオール・ロコモティブ・ワークス(MLW)で17両の計383両が製造された。

解説

本形式は、GM-EMDフェアバンクス・モースボールドウィン・ロコモティブ・ワークスに対抗して製造された。1947年、フェアバンクス・モースは1,500馬力のH-15-44を、また同年、ボールドウィンはやはり1,500馬力(1,125kW)のDRS-4-4-1500をリリースしていた。

搭載するエンジンはアルコの4V型12気筒 (131.288 cc)、ストロークディーゼルエンジン244型(1000 rpm)で、出力は1,500馬力(1,100kW)である。1950年2月以降にアルコで製造された31両は、1,600馬力(1,200kW)に出力増強された。

やがて、アルコ、フェアバンクス・モース、ボールドウィンの各社もこれらの1,500馬力の機関車を1,600馬力に増強したものに発展させた。GM-EMDのみは、1,500馬力のGP7を発展させた1,700馬力(1,300kW)のGP91954年に完成させた。GP7の製造両数が2,729両に及んだのに対し、アルコの製造両数はRS-2が383両、RS-3が1,370両であった。フェアバンクス・モースのH-15-44は30両、ボールドウィンのDRS-4-4-1500は32両、その発展形のAS-16は127両の製造に終わった。

現在の状況

リオ・ティントグループのケネコット・カッパー・コーポレーション(KCC)にて使用されていた908号(以前は104号)など、3両がカリフォルニア州ポートラにあるウェスタン・パシフィック鉄道博物館に保存されている。

参考文献

  • Pinkepank, Jerry A. (1973). The Second Diesel Spotter's Guide. Kalmbach Publishing Co., Milwaukee, WI. pp. pp.243ミ244. ISBN 0-89024-026-4. 
  • Solomon, Brian (2000). The American diesel locomotive. MCI Publishing Company. ISBN 0-7603-0666-4. 

関連項目


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