アルコRSC-2形ディーゼル機関車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > 列車 > アメリカ合衆国のディーゼル機関車 > アルコRSC-2形ディーゼル機関車の意味・解説 

アルコRSC-2形ディーゼル機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 16:21 UTC 版)

アルコRSC-2
基本情報
製造所 アメリカン・ロコモティブ
製造年 1946年 - 1950年
製造数 91両
主要諸元
軸配置 A1A-A1A
長さ 16.18 m
3.05 m
高さ 4.27 m
機関車重量 110.0 t
燃料搭載量 3,000 L
動力伝達方式 電気式
機関 ALCO244型 1基
発電機 直流発電機
主電動機 直流駆動用モーター
最高速度 105 km/h
出力 1,500馬力 (1,100kW) - 1,600馬力
テンプレートを表示

アルコRSC-2は、アメリカン・ロコモティブ(アルコ)が生産した車軸配置A1A-A1A、ロード・スイッチャータイプの電気式ディーゼル機関車である。RS-2の軸重を軽減するために車軸配置を変更したもので、1946年10月から1950年4月にかけて計91両が製造された。

解説

RSC-2には、出力1,500馬力の設計記号E-1661AとE-1661B、出力1,600馬力のE-1661Cがある。

また、納入後、台車をB形のも(2動軸のもの)に変更したものもあり、後述するシーボード・エア・ライン鉄道(SAL)では23両が、スー・ライン鉄道(SOO)では全4両が該当する。

最初にRSC-2の配備を受けた鉄道は、ミルウォーキー鉄道(MILW)であった。1947年、完全ディーゼル化した場合の影響を調べるために、ウィスコンシン州ワウソーに事務所を置くバレー・ディビジョンに配置された。この試験配置は成功し、すぐに全蒸気機関車がバレー・ディビジョンから排除された。その後は、GM-EMDのSDL39に置き換えられるまで、長く使用された。

アメリカ南東部のシーボード・エア・ライン鉄道(SAL)に目を向けると、SALの支線において、RSC-2は適正な出力を持ったジャストサイズの機関車であった。SALは徐々に増備し、RSC-2の最大所有者となった。そして、入換から、フロリダ州ボーンバレーからの重量リン酸塩輸送にまで使用した。SALがシーボード・コースト・ライン鉄道(SCL)になってもまだ使用され、1970年代初頭にようやくタンパのユーセタ(Uceta)の工場で解体された。

アルコは本形式をポルトガルアルジェリアにも輸出した。ポルトガルへは12両が輸出され、製造後60年を経過してもなお5両が21世紀になっても定期旅客列車牽引に使用されている。そして、1両が博物館に、6両が軌道保守会社に譲渡された。

製造時の所有者

鉄道 両数 ロードナンバー 備考
Office des Chemins de fer Algériens (Office CFA)
5
040DD1 - 040DD5
ポルトガル鉄道
12
DE101-DE106, DE1101-DE1106 5両が稼働中
アメリカン・ロコモティブ (デモ車)
1
1190 のちユニオン・パシフィック鉄道(UP)へ
シカゴ・ミルウォーキー・セント・ポール・アンド・パシフィック鉄道 (ミルウォーキー鉄道、MILW)
22
975-996
シーボード・エア・ライン鉄道(SAL)
37
1500-1536 1532-1536 は1,600馬力
スー・ライン鉄道(SOO)
4
368-371
ユニオン・パシフィック鉄道(UP)
10
1180-1189
合計 91

関連項目


「アルコ RSC-2形ディーゼル機関車」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

アルコRSC-2形ディーゼル機関車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルコRSC-2形ディーゼル機関車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルコRSC-2形ディーゼル機関車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS