アメリカで使用された240mm重迫撃砲
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「バティニョール240mm重迫撃砲」の記事における「アメリカで使用された240mm重迫撃砲」の解説
アメリカ合衆国の企業、デビッド・ラプトンズ・サンズ社は第一次世界大戦中にこの兵器を製造した。 アメリカ型は「Mortier de 240mm LT」を直に複製して出現したものである。長砲身を装備し、鎖栓から内部へ真鍮製の薬筒を用いて装薬を装填するもので、この砲は戦争後半に製造されたが、実戦投入されたかどうかについては疑わしい。1917年12月の説明書はこの兵器について「9.45インチ」と記述しているが、明確にこれはフランス製の240mm重迫撃砲であり、説明書ではこれをアメリカ合衆国が採用したと記述している。砲弾は全重82kg、炸薬量41kg、射程が660ヤードから2,500ヤード(2,100m)と記載された。 1918年の説明書では砲弾について記述があり、モデル1916、タイプT、重量83kg、炸薬量42kg、全長1.02mとしている。砲身および閉鎖器は重量310kg、砲架が203kg、砲床が347kgである。木製の砲座は2,590kgである。装薬はバリスタイト800gにF-3黒色火薬を15g使用し、750mから1500mの射程を得た。また1,250gのバリスタイトとF-3黒色火薬15gを用いた装薬は1,100mから2,200mの射程を得ている。この量は、フランスの重迫撃砲が最大射程で用いられる際、見積もられた装薬量と同じである。「分離装薬」が使用されているが、この重迫撃砲の砲弾弾体は、装薬を収める薬筒と分離された部品となっている。薬筒はフランジ状に整形された真鍮製のもので、全長248.3mm、直径169.4mmだった。この砲弾は砲口から装填される。求められる射程に必要な量の装薬が薬筒に収容された後、榴弾砲と同様、閉鎖器を介して装填される。 この迫撃砲は拉縄(りゅうじょう)を引くことで発砲された。これは薬筒底部の雷管を起爆し、薬筒内部の装薬へと点火した。この薬筒は、清掃して雷管を交換した後に再使用が可能だった。
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