アフリカの形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 23:56 UTC 版)
中生代初期、アフリカは他の大陸と同じく超大陸パンゲアを形成した。その状況下で、獣脚類や竜脚形亜目また原始的な鳥盤類が、三畳紀終わり頃まで繁殖していた。これらの化石はアフリカのいたるところで発見され、特に南部で顕著に見られる。三畳紀とジュラ紀を分ける地球規模の絶滅を示す発掘は、アフリカではあまり行われていない。 初期ジュラ紀の地層は三畳紀後期と重なって分布し、南部で多く露頭する。しかし化石層は南部では少なく、北に行くほどその数は優勢になってゆく。ジュラ紀には、アフリカでは竜脚下目や鳥脚目などの恐竜が広い範囲で隆盛を極めた。中期の研究はあまり進んでいない。後期も発掘は遅れているが、数少ない例外に当るタンザニアのテンダグル層(英語版)では、北アメリカ西部で見つかったモリソン層(英語版)の古生物学的様相(英語版)と非常に近似したところが見られた。 1億6千年前-1億5千年前の中生代の中頃、ゴンドワナ大陸には後のインド亜大陸とマダガスカルが繋がっていた。そのため、マダガスカルからはアベリサウルス(英語版)やティタノサウルス上科(英語版)の化石が発見される。 その後、白亜紀初期にインドとマダガスカルは分離を始め、後期にはこの2つの陸塊も分離して現在に至る。中生代、マダガスカルとアフリカ大陸の相対的な位置には変化が無かった。その一方でパンゲア大陸そのものの変化は進行し、白亜紀後期の始まり頃には南アメリカがアフリカから分離し、南大西洋が形成された。この出来事は海流の変動を呼び、地球規模の気候形成に影響を与えた。 この白亜紀には、アロサウルス類(英語版)や最大の肉食恐竜として知られているものを含むスピノサウルス類(英語版)などが繁栄していた。ティタノサウルス属(英語版)は当時の生態系の重要な草食動物であった。アフリカでは、発掘された白亜紀の遺物は多いがジュラ紀のそれは少なく、今後の調査が待たれる。
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