アニメーションの場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:07 UTC 版)
まず監督・プロデューサー・原作者などと相談し、適宜オーディションを行いながら声優のキャスティングを行う。最終決定権は監督にあるが、音響監督にもある程度の権限があるため、才能を見込んだ声優を起用して育てることもある。 ダビング作業(映像編集)の際は、BGMをどのタイミングで流すか、あるいはどんな効果音を使うかなど作品が盛り上がるよう音響を演出し、アフレコ時には演出意図に応じて声優に対し演技指導を行うこともある。この演出作業は音響監督だけでなく、アニメの監督や演出家・音響効果と話し合いながら共同で行うことが多い。 また音響制作費の予算管理も行い、制作会社から提示された金額で録音スタジオ使用料、音楽・効果音の制作費などを管理する。 東映アニメーションの場合は「キャスティング (演技事務)」「選曲」に分かれ、各話絵コンテ・演出担当者が音響監督も兼ねるのが通例である。そのため、シリーズとしての統一感をもたらすためミキサーが各話演出に助言して、事実上ミキサーが音響監督的な役割を果たしている。なお、2008年の『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』からは東映アニメーションでも一部で音響監督を取り扱うようになった。 一部のアニメーション監督は、自ら音響監督若しくはアフレコ演出も兼任する場合がある。また音響監督の仕事のうち収録の際に声優への演技指導のみを行う、アフレコ演出も存在する。。
※この「アニメーションの場合」の解説は、「音響監督」の解説の一部です。
「アニメーションの場合」を含む「音響監督」の記事については、「音響監督」の概要を参照ください。
- アニメーションの場合のページへのリンク