アニメーションの演出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 19:15 UTC 版)
「演出家#アニメにおける演出家」も参照 過去においては、「演出」とは、いわゆる映画における監督およびその行為を指す言葉であった。現在では、監督と演出が別々に立つ場合も多く、その場合は前者がシリーズ全体の総監督で後者が各話ごとの分担演出であったり、後者が補佐役であったり、分掌はケースバイケースである。 各話ごとに「演出」と単独で表示される者は、絵コンテを元に各セクションに演技や仕上がりのイメージ等を指示する仕事をする。この仕事の事を演出処理と呼ぶ。絵コンテは本来その話数を担当する演出家が執筆するものであったが、分業化が進んだ現在ではコンテと演出が別れる場合も多い。 演出は上がってきたレイアウト、原画をチェックし、狙い通りであれば作画監督に回し、狙い通りでなければ修正を施したりリテイクを出す。他には監督の補佐、アフレコ・ダビング・編集の立ち会い、美術や色彩設計、撮影との打ち合せ、完成したカットのリテイク処理、予告映像の作成などを行う。制作進行やアニメーターとしてキャリアを積んだ者に任されるが、美術(神山健治)・仕上げ(岡嶋國敏)・撮影(錦織博・水島精二ほか)といった異業種からなる場合も少なくない。特に近年はデジタル化によって比重の強まった撮影やCG出身者が目立つようになっている。担当者の個性が発揮される職務のひとつで、作画同様、このセクションで作品の良し悪しが決まる場合も多い。
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