アップル・スタジオでのレコーディング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 03:10 UTC 版)
「フォー・ユー・ブルー」の記事における「アップル・スタジオでのレコーディング」の解説
ハリスンのバンドへの復帰の条件を受け入れるかたちで、ビートルズはコンサートのアイデアを破棄。1月22日のセッションより場所をアップル・スタジオに移して、トゥイッケナム・スタジオでリハーサルした楽曲の一部をアルバム用にレコーディングした。なお、リンゼイ=ホッグが「アイ・ミー・マイン」に関する映像をドキュメンタリー映画に収録することを決め、1970年1月に正式なレコーディングが行われるまでは、本作がアルバムに収録される唯一のハリスンの作品となっていた。 「フォー・ユー・ブルー」のレコーディングは、1月25日にアップル・スタジオで行なわれ、プロデューサーとしてグリン・ジョンズとジョージ・マーティンが同席した。サルピーとシュヴァイクハートは、「バンドは『完全に集中』して演奏していて、同日にマッカートニー作の『レット・イット・ビー』や『トゥ・オブ・アス』に取り組んだときの優柔不断なアプローチとは対照的だった」と述べている。また、ハリスンが本作について軽快なアコースティック調のアレンジを提案したことについて、サルピーとシュヴァイクハートは「バンドの演奏は、アーバン・ブルースのスタイルに近かった」と述べている。 録音されたテイクから、テイク6がマスター・テイクとして採用された。レコーディングでは、ハリスンがアコースティック・ギター、レノンがラップ・スティール・ギターを演奏した。レノンは間奏における最初のソロを演奏し、続いてマッカートニーがピアノソロの演奏している。また、マッカートニーはハリスンの「悪いホンキートンク・ピアノの音」という要求に応えるために、ピアノの弦とハンマーの間に紙を挟んで演奏した。本作におけるリンゴ・スターのドラム・パートについて、音楽学者のウォルター・エヴェレット(英語版)は「楽曲全体を通して『ずっしりしたバック・ビート』を演奏している」と説明している。
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