アダム・スミスによる批判とは? わかりやすく解説

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アダム・スミスによる批判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 03:33 UTC 版)

重商主義」の記事における「アダム・スミスによる批判」の解説

重商主義は、18世紀にはアダム・スミスの『国富論』で繰り返し批判されている。『国富論』によると、人々豊かになるのはあくまで輸入品消費することによってであり、輸出によってではない。輸出欲しいものを輸入するために必要な外貨獲得のためのものであって輸出それ自体貿易目的ではない。輸入業者支払い請求応じるのに必要な負担まかなうために、輸出が必要となるにすぎない。またこのことから、交易条件改善によって、より少な輸出でより多く輸入出来るようになることは国民豊かにするが、自国通貨高は輸入価格輸出価格両方変化させるので、より少な輸出でより多く輸入出来るようになるわけではなく、そのためより多く輸入品購買消費可能になって国民豊かになるわけでもないことがわかる。 またスミスは、重商主義背景にある愛国心について愛国心は、他のあらゆる近隣国の繁栄拡大を、悪意満ちた妬み羨望をもって眺めようとする気分にさせることが多い」と述べており、自分身の回り人々に愛を感じることは自然であり必要でもあるが、それが偏狭な国民的偏見もたらす可能性警戒していた。『国富論』については、重商主義が言う貿易差額黒字)で金銀を稼ぐことが富の源泉ではなく労働こそが富の源泉であるという視点示していると指摘されている。

※この「アダム・スミスによる批判」の解説は、「重商主義」の解説の一部です。
「アダム・スミスによる批判」を含む「重商主義」の記事については、「重商主義」の概要を参照ください。

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