アダム・スミス以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 14:36 UTC 版)
最初に経済成長に注目したのは、経済学の父であるアダム・スミスをさかのぼること100年ほど前の重商主義者であった。彼らは、国家の経済が発展したり衰退したりするということを明確に認識し、経済が成長する要因について考察をはじめた最初の人々である。 もっとも、重商主義者の議論は自らが行った商業を中心に構築され、貨幣ストックを国家の富と考える発想であった。またこの議論においては、労働者は消費活動を行ったり富を享受する主体ではなく、生産の一要素のように認識されていた。 こういった誤謬から抜け出し、現代的な経済成長、すなわち富をフローの概念で捕らえ、その増加量を経済成長として捕らえたのは最初の人物としてはリチャード・カンティロンを挙げることができる。彼は、土地と労働により構成される二部門の均衡モデルを構築した。
※この「アダム・スミス以前」の解説は、「経済成長理論」の解説の一部です。
「アダム・スミス以前」を含む「経済成長理論」の記事については、「経済成長理論」の概要を参照ください。
- アダム・スミス以前のページへのリンク