アクメイズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:05 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動アクメイズム(ロシア語: Акмеизм、英語: Acmeism)は、ロシア帝国(現:ロシア)で1910年から1912年にかけて成立した文学流派または文学運動。「アクメ」とはギリシア語で頂点を意味する語で[1][2]、アクメイズムを詩のスタイルとする人をアクメイストと呼んだ。
ロシアの詩人、作家であるニコライ・グミリョフ、ミハイル・クズミンが指導者となり、象徴主義から詩の技法を学びつつも、神秘性を否定して明晰な塑像性と古典的調和を追求した。
グミリョフ、クズミンはグミリョフの妻、アンナ・アフマートヴァや同国出身の詩人であるオシップ・マンデリシュターム、セルゲイ・ゴロデツキー、ミハイル・ゼンケヴィッチ、ウラジーミル・ナルブト、ボリス・サドフスキーらは自らをアダミズムと呼び[1]「詩人の職場(Tsekh poetov)」と称して1909年から1917年まで機関誌『アポロン』を出版した。
しかし十月革命の際にグループを解体し、一部のメンバーは文壇を去ったがアフマトーヴァは文壇に残り、1946年の批判で文壇から去ることを余儀なくされた[3]。
脚注
- ^ a b 万有百科大事典 1973, p. 9.
- ^ グランド現代百科事典 1983, p. 159.
- ^ 世界大百科事典 1972, p. 124.
参考文献
- 高津春繁、手塚富雄、西脇順三郎、久松潜一『万有百科大事典 1 文学』相賀徹夫、小学館〈日本大百科全書〉(原著1973年8月10日)、初版(日本語)。
- 『世界大百科事典 1 アーアン』林達夫、平凡社〈世界大百科事典〉(原著1972年4月)、1972年版(日本語)。
- 『世界文化大百科事典 1 アーウチワ』鈴木勤、世界文化社(原著1971年)(日本語)。
- 『グランド現代百科事典 1 アーアメリカサ』鈴木泰二、学習研究社(原著1983年6月1日)(日本語)。
- 藤沼貴、小野理子、安岡治子『新版 ロシア文学案内』山口昭男、岩波文庫(原著2005年4月5日)、初版第3刷(日本語)。
関連項目
アクメイズムと同じ種類の言葉
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