ゆたかのかおり

品種登録データベース

ゆたかのかおり【ﾕﾀｶﾉｶｵﾘ】（野菜）

	登録番号	第4361号
	登録年月日	1995年 3月 15日
	農林水産植物の種類	しそ
	登録品種の名称及びその読み	ゆたかのかおり 　よみ：ﾕﾀｶﾉｶｵﾘ
	品種登録の有効期限	15 年
	育成者権の消滅日
	品種登録者の名称	豊橋温室園芸農業協同組合
	品種登録者の住所	愛知県豊橋市高洲町字小島１０３番地の１
登録品種の育成をした者の氏名	白井義夫 高橋愛治 大木基也 浅野捷男 佐藤正史 稲垣益雄 浅岡寛 尾崎芳弘 小林吉昭 鈴木義人
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は，「新大花」の変異株から選抜，育成した固定品種であり，葉，花穂及び穂じその香りが強く，秋季に収穫する花穂栽培に向く品種である。 　草姿はやや開，主茎長はやや高，主茎上部のアントシアニン着色の程度はやや濃，１次分枝数は多である。胚軸のアントシアニン着色の程度は淡，子葉の表面の色は濃緑，裏側の色は緑である。葉の形はかなり長，切れ込みの程度は浅，大きさは中，厚さはやや薄，波うちは弱，葉面のちぢみ（山脈状及び凸状）は弱である。葉の表面の色は淡青緑，裏面のアントシアニン着色の程度は全面・淡，葉柄長は中である。花穂長は長，小花の着生の粗密は中，大きさはやや小，花弁の形状は一重，色は赤紫，がくの大きさはかなり小，生育及び出穂の早晩性はやや晩である。葉，花穂及び穂じその香りは強である。 　「霜降」と比較して，葉の厚さが薄いこと，葉柄長が短いこと，葉，花穂及び穂じその香りが強いこと等で，「千代の光」と比較して，１次分枝数が多いこと，葉の形が長いこと，葉面のちぢみ（凸状）が弱いこと，花弁の形状が一重であること，花弁の色が赤紫であること等で，「芳仙」と比較して，葉の厚さが薄いこと，葉面のちぢみ（凸状）が強いこと，小花着生の粗密が密であること等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は，育成者のほ場（愛知県豊橋市）において，「新大花」の中から昭和57年に開花の遅い変異株を発見し，以後，この株から採種して選抜を重ね，平成 4年にその特性が安定したことを確認して育成を完了したものである。