ゆうふつ【ユウフツ】(果樹)
ゆうふつ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 05:55 UTC 版)
北海道立中央農業試験場(現:道総研中央農業試験場 以下、中央農試)が開発した、国内初の登録品種。 中央農試には、1967年(昭和42年)に苫小牧市沼ノ端のハスカップ自生地から採取・保存した株、およびその実生株60系統があり、1978年(昭和53年)から調査が行われてきた。 1984年(昭和59年)に本格的な品種改良が開始され、1986年(昭和61年)には収量の高い3系統(HC1~3)、比較系統とする13系統(在来1号~13号)を選抜し、これらは各地で試験栽培が開始された。結果、選抜系統HC1が他と比較して「果実が大きく、安定して多収を示す」など適応性が高いことが示され、1990年(平成2年)3月に北海道優良品種に採用、1992年(平成4年)1月16日に「ゆうふつ」と命名の上種苗登録(種苗登録 第3033号)された。 自家結実率は試験では4年平均28%、最高で39%(一般に数%以下)と比較的高く、自然受粉による結実も良好である。このため収量も従来比で約1.5 - 2倍と非常に高くなった。加工用と位置付けられており、糖度自体は比較系統と同等とされたが、酸含有量が低く、完熟果であれば十分生食可能とされた。
※この「ゆうふつ」の解説は、「ハスカップ」の解説の一部です。
「ゆうふつ」を含む「ハスカップ」の記事については、「ハスカップ」の概要を参照ください。
- ゆうふつのページへのリンク