やくしま (掃海艇・3代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/26 00:39 UTC 版)
やくしま | |
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陸奥湾内にて
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基本情報 | |
建造所 | USC京浜事業所 |
運用者 | ![]() |
艦種 | 掃海艇(中型掃海艇) |
級名 | ひらしま型 |
母港 | 佐世保 |
所属 | 掃海隊群第2掃海隊 |
艦歴 | |
発注 | 2005年 |
起工 | 2006年5月17日 |
進水 | 2007年9月26日 |
就役 | 2009年3月6日 |
要目 | |
排水量 | 基準 570トン 満載 650トン |
長さ | 57メートル (187 ft) |
幅 | 9.8メートル (32 ft) |
深さ | 4.4メートル (14 ft) |
吃水 | 3.0メートル (9.8 ft) |
機関 | CODOE方式 |
主機 | 三菱6NMUディーゼルエンジン × 2基 補助電動機 × 2基 |
出力 | 2,200馬力 |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 14ノット (26 km/h) |
乗員 | 48人 |
兵装 | JM61-M 20mm多銃身機銃 × 1門 |
搭載艇 | 4.9m型複合作業艇 × 1隻 ジェミニ・ディンギー処分艇 × 1隻 |
C4ISTAR | OYQ-201 掃海艇情報処理装置 |
レーダー | OPS-39 対水上捜索用 |
ソナー | ZQS-4 機雷探知機 サイドスキャンソーナー4型 |
その他 | 水中航走式機雷掃討具S-10 一式 小型係維掃海具1型一式 感応掃海具1型 一式 |
やくしま(ローマ字:JS Yakushima, MSC-602)は、海上自衛隊の掃海艇。ひらしま型掃海艇の2番艇。艇名は屋久島に由来する。鵜来型海防艦「屋久」、うじしま型掃海艇「やくしま」、はつしま型掃海艇「やくしま」に次いで日本の艦艇としては4代目。
艦歴
「やくしま」は、平成17年度計画掃海艇394号艇として、USC京浜事業所で2006年5月17日に起工され、2007年9月26日に進水、2009年3月6日に就役し、掃海隊群第2掃海隊に編入され佐世保に配備された。
2009年12月8日、長崎県沖で墜落した第22航空隊SH-60Jヘリの捜索に参加
2011年3月11日、発生した東日本大震災の災害派遣に参加。
2012年2月1日から2月8日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。
同年11月17日から11月30日、日向灘で機雷掃海訓練に参加。
2014年2月1日から2月8日、伊勢湾で平成25年度機雷戦訓練に参加。
2016年2月1日から2月10日、伊勢湾で平成27年度機雷戦訓練に参加。
2017年2月1日から2月10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。機雷戦訓練終了後、佐世保に帰投中の2月12日午前8時45分頃、室戸岬の南方約10kmで甲板作業中の乗員が海中に転落し、行方不明となった。呉地方総監部と高知海上保安部の艦船30隻超と航空機で捜索したが発見に至らず、一ヶ月後に捜索は打ち切られた。
2021年11月3日、東シナ海において護衛艦「いせ」、「はるさめ」、「あさひ」、ミサイル艇「おおたか」、掃海艇「ひらしま」、「たかしま」とともに米海軍強襲揚陸艦「アメリカ」と日米共同訓練を実施した[1]。
2023年2月27日から3月12日にかけて、輸送艦「おおすみ」、掃海艇「ひらしま」とともに広島湾及び九州西方から沖縄周辺の訓練海空域において実施される日米共同訓練に参加する。米海軍からは強襲揚陸艦「アメリカ」、ドック型揚陸艦「アシュランド」、ドック型輸送揚陸艦「グリーンベイ」等が参加し、クロスデッキ、船舶誘導訓練、捜索救難訓練、立入検査訓練、PHOTOEX等を実施する[2]。
歴代艇長
代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 |
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武田隆吉志 | ||||||
古賀猛明 | 就任時1等海尉 | |||||
中村祐一 |
脚注
- ^ 日米共同訓練について海上幕僚監部(令和3年11月4日) (PDF)
- ^ 日米共同訓練について 海上幕僚監部(2023年2月21日)
参考文献
- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
- 『世界の艦船 海上自衛隊木造掃海艇建造史』(海人社、2010年)
関連項目
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