もの主義の時期とは? わかりやすく解説

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もの主義(reism)の時期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 14:31 UTC 版)

フランツ・ブレンターノ」の記事における「もの主義(reism)の時期」の解説

ブレンターノ1911年に『心的現象分類について』(Von der Klassifikation der psychischen Phänomene)を出版した。この書物は、以前出版された『経験的立場からの心理学』(Psychologie vom empirischen Standpunkt)の第2部第5章以下を本文としており、それに11篇の短文が「考え方訂正と展開、ならびに解説擁護のための覚書」という表題のもと、付録として付け加えられてできていたが、ここでブレンターノ以前デカルト主義的な考え訂正行なったブレンターノ維持できない考えようになった見解とは、心的関係は「実在的なもの」(Reales)以外を対象とすることがありうる、つまりは「抽象的存在者」(ens rationis)を対象とすることができるという見解であった。この本の序言」おいて彼は、 「 最も重要な改正一つは、心的関係はそのつど実在的なもの以外のものを対象として有することができるという見解を私はもはやもっていないということである。— Franz Brentano, Psychologie vom empirischen Standpunkt, II, s.2.(小倉(1986) pp.82-83) 」 と語っている。これは従前志向的内在たる対象としては非実在的なものも認めるという見解捨て去るものであった。この見方代えてブレンターノ打ち出したのが「実在的なもの」のみが対象となりうるもの主義(reism)と呼ばれる見方である。

※この「もの主義(reism)の時期」の解説は、「フランツ・ブレンターノ」の解説の一部です。
「もの主義(reism)の時期」を含む「フランツ・ブレンターノ」の記事については、「フランツ・ブレンターノ」の概要を参照ください。

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