ふぐ料理の呼び名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 01:05 UTC 版)
山口県や九州などでは、ふぐ料理のことを濁ることなく「ふく料理」と呼ぶ場合が有る(観光業界関係者など。一般的にはフグと呼ぶ)。これは以下の説があるが、その由来ははっきりしていない。 「ふぐ」では「不遇」「不具」となり縁起が悪い。しかし「ふく」であれば「福」につながり縁起が良いから。 ふぐを料理する際に布に巻いて、一晩寝かせた後に調理したので「布久」の当て字とした。 関西では「当たれば死ぬ」ことより「テッポウ=鉄砲」、もしくはこれを短くして「テツ」と呼ばれる。「テッポウ」や「テツ」は元々は隠語として使われていたようで、これは江戸時代より長州藩などで武士のフグ食がしばしば禁じられていたためであった。 他に隠語として、長崎県島原地方では「ガンバ」と呼ばれている。「ガンバ」とは島原では「棺を」の方言であり、「がんば置いてでん食わんば(棺桶を用意してでも食べたい)」とのいわれからである。また明治時代の文明開化期には、当時は精度が低かった天気予報に引っ掛けた洒落で、「測候所」とも呼ばれた(「あまり当たらないが、たまに当たる」の意味)。
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