はるしお型とおやしお型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:35 UTC 版)
「おやしお型潜水艦」の記事における「はるしお型とおやしお型」の解説
海上自衛隊では、「P-3Cショック」に先駆けて、ゆうしお型の建造中から既に隠密性及び探知能力の更なる向上を目指した研究開発を進めており、まずはゆうしお型を元にこれらの成果を盛り込んだ拡大改良型であるはるしお型(61SS)の建造を開始した。一方、これと並行して、探知・攻撃能力の充実及び音響ステルス性の向上を図った新型潜水艦の整備について検討が進められており、静粛化の進んだ新世代原子力潜水艦の増勢に対応するためもあって、平成5年度計画艦(05SS)より新型艦に移行することになった。これが本型である。 はるしお型の基本計画・設計と並行して、次期潜水艦に対する二つの研究開発が開始されていた。一つは潜水艦隠密性向上対策、もう一つは新型ソナーであり、いずれも特務艦ATSS「いそしお」に装備され、平成2年度から3年度にかけて技術試験と実用試験を行い、その成果が05SSの基本計画・基本設計に反映された。 これらを踏まえて、1990年6月に海幕防衛部から運用要求の素案が、1991年12月には期待性能案が出され、1992年5月に2,700トン型SSとして、技本から海幕に概算要目資料が回答された。海幕では04SSの性能向上型として、船価総額約582億円で概算要求し、5年度計画艦として成立した。
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