その他の移民コミュニティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 00:46 UTC 版)
「アメリカ合衆国の音楽」の記事における「その他の移民コミュニティ」の解説
アメリカは、数々の民族グループからなる人種のるつぼである。これら諸民族の多くは、出身地の民俗音楽の伝統を保持しつつも、アメリカ独特のスタイルをもった外国音楽を生み出していった。ニューイングランドのカーボベルデ音楽や、カリフォルニアのアルメニア音楽、ニューヨークのイタリア音楽・ウクライナ音楽などの民族は、定住したそれぞれの地域で流行を生み出した。 ルイジアナにはクレオール(アメリカによる州の買収前からルイジアナ州に住んでいた人々を中心とする、様々な非アングロサクソン系祖先をもつコミュニティ)やケイジャン(カナダのアカディアを去ってルイジアナ州に定住したフランス語圏のグループ)といった民族グループがあり、また大きな港町だったニューオーリンズにカリブ海域全域の人々が集まった結果、ケイジャン音楽やクレオール音楽などの、多種多様なスタイルの混交が生じた。 米墨戦争以前は、テキサス州全域を含む現在のアメリカ合衆国西部のほとんどは、スペインおよびそれを引き継いだメキシコ共和国の管理下にあった。テキサス州がアメリカに編入されると、テキサスに住んでいた土着のテハーノたちは、他のテキサス住民とは別々の文化を保ちつつ、メキシコ人とも別々の文化を発展させた。初期のテハーノ音楽の発展の中心にあったのは、マリアッチやコリード (en:corrido) といった伝統的なメキシコの技法と、19世紀後半に定住したドイツやチェコ出身者によるヨーロッパ大陸の技法であった。特に、アコーディオンは20世紀前後にテハーノ音楽の奏者に取り入れられ、テキサスや北メキシコのアマチュア音楽家に広く使われるようになった。
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