その他の初期の装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 03:11 UTC 版)
「トランジスタ・コンピュータ」の記事における「その他の初期の装置」の解説
1950年代半ばには、同様の装置がいくつか登場した。1954年1月に完成したベル研究所のTRADIC(英語版)には、1MHzのクロック電力を供給する単一の高出力真空管アンプが組み込まれていた。 初の完全にトランジスタ化されたコンピュータは、真空管式コンピュータIBM 604(英語版)を改造したもので、1954年10月にデモンストレーションが行われた。オリジナルが1250本の真空管を使用したのに対して約2000個のトランジスタを使用したが、体積は半分になり、電力は5%しか使用しなかった。同時期(1955年2月)に稼働開始したHarwell CADET(英語版)は、動作周波数を58kHzと低く設定することで、真空管を使わずに構成することができた。 MITのリンカーン研究所は、1956年にトランジスタ・コンピュータTX-0の開発を開始した。 アジアでは日本のETL Mark III(1956年7月)、カナダではDRTE(英語版)(1957年)、大陸ヨーロッパではオーストリアのMailüfterl(1958年5月)が、それぞれ最初に作られたトランジスタ・コンピュータだった。
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