その他のギターのチューニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 00:52 UTC 版)
「ギター」の記事における「その他のギターのチューニング」の解説
レキントギター(英語版)、は本来スペイン語のquintoから造語されたもの。つまり5度の意味で普通のギターより完全五度上のB-E-A-D-F#-Bに調弦される。ただし日本に伝わったころこのギターに張る弦がなく、太い弦では切れやすいため、完全四度上のA-D-G-C-E-Aに調弦された。主な演奏者はロス・インディオス・タバハラス、トリオ・ロス・パンチョスのアルフレード・ヒルである。 ギタレレは普通のギターの完全四度上のA-D-G-C-E-Aで調弦される。 テナーギターと呼ばれるものもあり、これは一般にC-G-D-Aで調弦される四弦のギターで、多様な変則チューニングに対応できることから1960年代のフォーク・シーンで愛用された。 一五一会・音来(ニライ)はG-D-G-Dが基本だが、和楽器の要素も持つためF-C-F-Cなど弦どうしの度数(一度・五度・オクターブ上の一度・その上の五度、が基本)さえ守られていれば多様なチューニングが可能。4度高いチューニングが基本となる奏生(かない)も同様。 19世紀末に考案され、コントラバスのチューニングと同一のキタローネ(同名の古楽器とは全くの別物)が、1920年代のマンドリンオーケストラで活躍したものの、音量の少なさ、楽器の調達難、奏者の確保難などの理由により、やがてコントラバスで代用されてゆく。 アルチキタルラは、マンドローネと同じくA-D-G-Cに調弦され、これもマンドリンオーケストラ用に開発された楽器だが現在では奏者がほとんど見つからない。 鏡の国のギターは大阪芸術大学准教授の中野圭によって発明されたギターで2015年11月にモスクワのDOM Culture Centerで世界初演された。完全五度を基本としたE-B-G-D-A-Eに調弦される。左利きギタリストの為に右利き用の通常のギターを活用してもらえるような発明で通常と左右逆向きに構えて演奏される。
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