聖誕教会
別名:降誕教会、生誕教会
英語:Birthplace of Jesus
キリスト生誕の地とされる場所に立てられた教会。パレスチナ自治区ベツレヘムにある。キリスト教における聖地の一つ。
パレスチナは1993年の「オスロ合意」以降、イスラエル領内の自治区と位置づけられてきた。2011年に、パレスチナが国連への加盟を申請し、イスラエルが非難を表明するなど、議論を呼んでいる(パレスチナの国連加盟問題)。
パレスチナの国連加盟は米国の拒否権行使によって保留とされたが、他方でユネスコへの加盟は承認された。パレスチナはユネスコに対して、聖誕教会の世界文化遺産への登録を申請しており、2012年6月に開始された第36回委員会の審査を経て、危機遺産として認定されることが決まった。
関連サイト:
Birthplace of Jesus: Church of the Nativity and the Pilgrimage Route, Bethlehem - UNNESCO World Heritage List
せいたん‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【聖誕教会】
聖誕教会(せいたんきょうかい)
およそ2000年前のクリスマスに、馬小屋として使われていた洞窟でイエス・キリストが誕生したとの言い伝えがある。この洞窟の上に聖誕教会が建てられている。
聖誕教会のあるベツレヘムは、ヨルダン川の西岸に位置する小さな町で、聖地エルサレムにも近い。聖誕教会は、パレスチナ自治区にありながら、ローマ・カトリック教会、ギリシャ正教会、アルメニア教会によって共同管理されている。
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の宗教施設が入り乱れているエルサレム周辺では、宗教施設の保護を約束する国際協定を結び、互いの宗教を尊重しあうことが約束事となっている。
パレスチナ勢力とイスラエルの武力衝突の中で、イスラエル軍が聖誕教会を銃撃したことが報道され、ローマ法王をはじめとする宗教関係者から非難の声が上がっている。宗教的に微妙な地域だけに、常に、宗教紛争に発展する危険性をはらんでいる。
(2002.04.12更新)
- せいたんきょうかいのページへのリンク