シーサット
【英】: seasat
1978 年に打ち上げられた米国の衛星で、遠地点高度 800km 、近地点高度 776km 、軌道傾斜 108 度、周期 100.6 分の軌道で、打ち上げ 3 カ月後データ送信は不可能になった。主目的は海面現象の観測で、主要搭載機器は、高度計、レーダー散乱計および合成開口レーダー(SAR)などであった。SAR は L バンド(波長:23cm )、HH 偏波、出力 1 KW 、オフナディア角(鉛直方向から計った照射方向の角度)23 度、刈り幅(撮像幅)100km などの性能諸元を持っている。衛星寿命が 3 カ月で終わってしまったため十分なカバレージは得られなかったが、陸域の SAR データも少なからず得られたため、他の衛星画像と合わせて地質情報抽出に利用されている。レーダー画像特有の各種の歪みのため山岳地域での応用には注意を要する。また、高度計は海面高度の精密な測定に使われ、それから海底地形、海域の重力分布の算出が試行され、将来の資源探査面への利用が研究され始めている。 |

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