粛々と
粛々ととは、物事を淡々と、静かに、厳かに進める様子を表す表現である。この表現は、特に仕事や任務をこなす際の態度や行動に対して用いられることが多い。例えば、日々の業務を淡々とこなす職人の姿勢や、任務を静かに確実に遂行する兵士の様子などを表す際に用いられる。
粛々と
「粛々と」とは、厳かな・物静かな様子を意味する表現である。
「粛々と」とは・「粛々と」の意味
「粛々と」とは、厳かな・物静かな様子を意味する表現で、ひっそりと静かなまま仕事や行事に取り組んでいる様子を表す際に使用される。稀に、「粛々と」を上から目線の態度と示すことがあるが、これは誤った使用法である。「粛々と」という単語それ自体に、上から目線の意味は含まれていない。ビジネスシーンで使用されることもあり、静かに仕事に取り組む様子や、進める方向性を伝える際に使われる。「要望に対して粛々と取り組みます」といった言い回しで使用される。「粛々と」は「淡々と」という言葉と混同されやすいが、意味することは異なる。「粛々と」が真剣に集中して取り組む様を表す単語であるのに対して、「淡々と」とは冷静にあっさりと取り組む様子を表す単語として使用される。
「粛々と」の読み方
「粛々と」とは、「しゅくしゅくと」と読む。「粛々と」の熟語・言い回し
「粛々と」とは、物静かに目の前のことに集中したり作業を進めたりする様子を表す際に使用される。そのため、ビジネスシーンを始めフォーマルな場所での態度を示す際に使われることが多い。粛々と進めるとは
「粛々と」は、「粛々と進める」という風に「進める」といった進捗を示す単語と組み合わせられることが多い。「粛々と進める」とは、物静かに集中して仕事をこなしていったり、目の前の作業を進めていく様子を表す場合に使われる。冠婚葬祭や各種の行事や神事などが、当事者によって厳かに行われていく様を表す場合に「粛々と進める」という表現が使われる。例えば、「トラブルが起こったにもかかわらず、結婚式は粛々と進められた」という風に表現される。
粛々と仕事をするとは
「粛々と仕事をする」とは、仕事の取り組み方を表す場合に使われることが多い。例えば、「遅刻してしまったが、粛々と仕事に取り組んでいる」といった風に、何らかの問題が発生しても黙って仕事と向き合う様を表している。さらに、相手の要望や抗議に対応しつつ、仕事を進める様を表す際に「粛々と」という表現が使われる。例えば、「部長の要望に耳を傾けつつ、粛々と仕事をした」だとか、「顧客の理不尽なクレームに対して、粛々と仕事をしつつ返信を送った」という表現を使う。
粛々と生きるとは
悲しいことや理不尽なことが起こったとしても、騒ぐことなく、目の前の出来事に静かに取り組みつつ生きていく様子を「粛々と生きる」という風に表現する。例えば、「身内に不幸が相次いだが、粛々と生きて行くしかなかった」という風に使用される際には、身内の不幸が理不尽に起こっても騒がず悲しむことをできるだけ避けて、地道に生きてきた様子のことを指している。また、「華やかな一族の出身だが、彼は粛々と生きていた」という風に、華美ではなく地道に生きている様を表す際に使用される。
粛々と過ごすとは
「粛々と」とは、「過ごす」という単語と組み合わさって「粛々と過ごす」という表現に使われることがある。「粛々と過ごす」とは、何か大きな事件があったり不幸が身に降りかかったとしても、自分のやるべきことに取り組んで日常を過ごす様子を表している。例えば、「大きな事件が近所で起こったが、騒ぎにのることなく粛々と過ごした」という風に使用される。
粛々と生活とは
「粛々と」という表現は、静かにかつしっかりとした生活を送っている様子を表す場合にも使用される。例えば、「信仰に基づき粛々と生活を送る僧侶」という表現の場合は、僧侶が信仰に基づいた生活様式に静かに取り組み、生活を送っている様子を表している。さらに、周囲が賑やかな状況の中でも静かに地道な生活を送る様子を表す際に使われる。「彼女はお祭り騒ぎの中でも、粛々と生活を送っていた」という風に表現される場合は、お祭り騒ぎのような騒乱のなかでも彼女は家事や仕事に静かに取り組んでいた、という風に解釈される。
粛々と
粛粛と
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