試運転作業
【英】: plant completion activities
油・ガス田開発に際して建設される油・ガスの生産処理施設や石油精製工場などのシステムの連続操業を始めるために、工事の最終段階で行う作業を試運転作業(plant completion activities)といい、大きく分ければ次のように分類できる。 (1) プレコミッショニング(precommissioning):別名メカニカル・コンプリーション(mechanical completion)ともいい、基本的には機器単体ベースで仕様どおり、図面どおりに製作、組み立ておよび据付けができているかどうかを非運転状態で点検することである。 (2) コミッショニング準備完了状態(ready for commissioning):設備、機器の設置が完了し、請負業者によるプレコミッショニングが実施されて、drawing specification、technical specification、code & regulation に合致していることが、関係者(オーナー、エンジニア、ベンダー)間で確認され、コミッショニングに入ってもよいことが許された時点。 (3) コミッショニング(commissioning):メカニカル・コンプリーションに引き続き機器、配管などを個々にではなくそれの担っているシステムとして捕らえ、そのシステムの構成要素(各機器、配管など)が計画および設計どおり作動するかどうかを点検することである。 よくいわれているスタートアップ(start-up)期間というのは、各システムに process fluid(oil, gas)およびユーティリティ(水、スチーム等)を導入して、各システムが計画、設計どおり作動するかどうか、およびある定められた条件である手順に従えば設計どおりの性能を示すことができるかどうか、そして連続運転に耐えられるかどうかを点検する期間のことであり、コミッショニングおよびスタートアップとを合わせて広義のコミッショニング期間という。 |

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