負担協定

石油/天然ガス用語辞典

負担協定

読み方： ふたんきょうてい
【英】: contribution agreement
同義語: コントリビューション協定  

石油会社（負担依頼者）が自社の鉱区内に試掘井を掘削する場合、当該井の掘削により自らの鉱区評価にも役立つと想定される隣接鉱区を保有する石油会社（負担当事者）に対し、データの提供（後述のように必ずしもすべてのケースで適用されるわけではない）を条件に当該試掘費用の一部を負担させることを取り決める書面協定である。 負担依頼者の利点は、試掘負担費用の低減、負担当事者の利点は、自社鉱区の探鉱に役立てうる精度の高いデータを安価に取得できることである。contribution agreement（負担協定）は bottom hole agreement（または bottom hole contribution letter、坑底負担書面協定）と dry hole agreement（または dry hole contribution letter、空井戸負担書面協定）に分けられる。 bottom hole agreement の場合は、契約した坑井（contribution 井）が契約深度まで達すれば負担当事者は当該井の結果を問わず、資金負担と引き換えに契約に定められるデータを取得できる。 dry hole agreement の場合は、基本的には contribution 井がドライ・ウェルであった場合、負担当事者の資金負担が生じ、資金負担と引き換えにデータを取得できる。当該井が成功井である場合は、資金負担は発生しない。この場合、データはその全部が無償で引き渡される場合、限定事項だけが引き渡される場合、まったく引き渡されない場合と、交渉に応じてさまざまなケースがある。 また、bottom hole agreement はさらに bottom hole donation letter（坑底贈与書面協定）と bottom hole purchase letter（坑底購入書面協定）に、dry hole agreement も同様に dry hole donation letter（空井戸贈与書面協定）と dry hole　purchase letter（空井戸購入書面協定）に分けられる。負担当事者は贈与書面協定ではデータを取得できるだけであるが、購入書面協定では鉱区権益の一部または全部を取得できる。さらに、負担協定の種類には、負担当事者は contribution 井からのデータと引き換えに、資金負担ではなく、あるいは資金とともに自己の鉱区の一部を譲渡することに同意することがあるが、このような協定を acreage contribution letter（地積負担書面協定）という。 実際の契約書では必ずしも上記の諸協定の名称が使用されるわけではなく、契約の内容で実体に触れている場合が多い。契約書には、上記に示した資金負担方法 （bottom hole または dry hole）のほか、坑井位置、予定深度（深度または目的層などで規定される）、負担金額（金額：総額または footage あたりの単価、または負担比率など）、提供データ（掘削・地質日報、電検ログ、マッド・ログなど）など、契約当事者間で必要に応じた内容が明記される。

コントリビューション協定

読み方： こんとりびゅーしょんきょうてい
【英】: contribution agreement
同義語: 負担協定  

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