こて先
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 00:27 UTC 版)
こて先に使用されている材料 銅 安価である。耐食性が低く、定期的なヤスリ掛けが必要。 真鍮(黄銅) ごく一部の製品に使用されている。亜鉛の割合によって異なるが、一般的に銅より熱伝導率が低く、耐食性も大差がない。 銅芯 + ニッケルめっき 銅より熱伝導率が低いが、耐食性が高い。 銅芯 + 鉄めっき ニッケルめっきより少し熱伝導率が悪く高価だが、耐食性が高い。こて先の側面にもクロムめっきやアルミ溶射を行っている事が多い。白光や太洋電機産業は、耐久性が銅こて先の10倍 - 20倍と称している。 こて先の形状 ペン型、ナイフ形、先曲がり型、ICを覆ってしまう形状など、さまざまである。 電気配線用のこて先は、プリント基板などの微小な接合部分に合わせて先端を細く作られたものが多い。 大型のはんだごての先端(こて先)は安価な銅製が多く、電気配線用のはんだごての先端は耐蝕性のめっきを施されたものが多い。銅製のこて先が酸化やはんだ中に含まれる錫との反応によって腐食した場合、はんだとなじみが悪くなり対象物への接触性も失われ十分な加熱ができなくなるため、やすりで削り先端を再度整形し機能を回復させる。耐蝕性のこて先が汚れた場合は、こてを加熱した状態にして、水で湿らせた専用のクリーニングスポンジまたはクリーニングワイヤーにこすりつけ、酸化したハンダやヤニを取り除く。耐蝕性のあるこて先をやすりがけすると表面加工が失われてしまうため、好ましくない。また、「家庭用」と称するはんだごては安価な銅製のこて先が多い。 なお、かつての炭火中で熱する銅製鏝は、炭火の還元雰囲気によって表面の酸化皮膜が取り除かれ、良好な表面を保つことができた。
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